夢グループ社長「従業員の命が心配です」悲痛な思い訴える 室外機盗難の現場を取材
通信販売事業などを手がける夢グループのコールセンターで、エアコンの室外機8台が盗まれました。社長が番組の取材に応じました。 【画像】石田社長「一番怖いのは殺人」 建物、街灯ほぼなし 人けもない盗難現場
■社長の不安「どうしたら良いか分からない」
14日、報道機関各社宛てに送られてきた1枚の声明文には、「私が一番心配なのは従業員の命です」と記されています。 悲痛な思いを訴えたのは、通信販売事業などを手掛ける夢グループ・石田重廣社長(66)です。一体、何があったのでしょうか。番組が石田社長に直接話を聞きました。 石田社長 「一番怖いのは殺人、また暴力でもあれば、そっちの方が怖いです。初めての体験でどうしたら良いか分からない」 事件があったのは、茨城県神栖市にある神栖サービスセンターです。コールセンターと商品発送が行われている施設ですが、14日朝に従業員が出勤すると異変が…。 従業員が確認すると、エアコンの室外機8台がなくなっていることが判明。すぐに警察に通報し、被害届を提出しました。 まもなく冬本番を迎え、暖房を使い始める時期に起きた事件現場を取材しました。周辺は建物や街灯がほとんどなく、人けもありません。室外機は何者かにホースや銅線部分が切断され、持ち出されたとみられています。 警察庁によりますと、銅価格の高騰から近年室外機などの金属類の盗難件数が急増。去年1年間に全国で1万6276件の被害が確認され、前の年よりおよそ6000件増加しています。
■石田社長が抱く危機感 従業員の安全は?
こうした事件では、犯人は鋭利な刃物のようなものを使うケースが多く、石田社長は危機感を抱いているといいます。 石田社長 「うちの従業員が万が一、帰り際に車の所に行こうと思った時に、(窃盗)現場に居合わせてしまったら、大変なことになりかねない」 この施設では7月にも2台の室外機が盗まれていて、今回と合わせると被害は10台に上ります。 施設にはまだ5台が残っていますが、新たに室外機を購入するか悩んでいるといいます。 石田社長 「もう一度設置をすれば、また犯人がそれを目当てに取りに来る可能性。かといって、そのまんま持っていかれたままにして、残りの5台も持っていかれたとしましょう。そうすると、寒い時に暖房はきかないし、何をして良いのか分からないです」 石田社長は従業員の安全を考えて「帰宅時に一人で行動しないこと」などの対策を検討していますが…。 石田社長 「昼間であれば多くの人数がいて、多くの人が一緒に帰りますけれども、夜の8時台、9時台、10時台は残っている人数が少ないものですから。かと言って暗くなる前にみんな(従業員)帰ってしまえば、お客様の注文や配送が遅れてしまう、どうしたら良いのか」 (「グッド!モーニング」2024年11月15日放送分より)
テレビ朝日