全米オープンジュニア複準優勝の里菜央がアメリカへ留学「全米選手権で優勝することが今の目標」<SMASH>
2023年9月に開催された四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)ジュニア部門の女子ダブルスで、齋藤咲良とペアを組み準優勝を果たした里菜央(相生学院高等学校)は、「全国選抜高校テニス大会実行委員会」のインタビューに応じ、そのなかでアメリカのベイラー大学に留学すると報告した。 【画像】2023年、「全国選抜高校テニス大会」女子個人戦優勝は里菜央! 今年3月、テニスの高校生“日本一”を決める「大正製薬リポビタン第45回全国選抜高校テニス大会」(福岡県・福岡市 博多の森テニス競技場/砂入り人工芝)の個人戦で優勝した17歳の里。大会のスペシャルパートナー「ウイルソン アメアスポーツジャパン株式会社」から“全米オープンジュニア予選のワイルドカード(主催者推薦)”が与えられ、初めて全米オープンジュニアへの切符を手にした。 初の海外でのプレーとなった里は、齋藤とペアを組んだダブルスで息の合ったプレーを披露し、準優勝で第1シードのR・ジャムリチョヴァ(スロバキア)/ K・ケベード(アメリカ)を撃破。決勝では第8シードのペアに敗れたものの、大会初出場で準優勝という快挙を飾る。 そして今回、アメリカの大学に留学する道を選んだ里は、「全国選抜高校テニス大会実行委員会」のインタビューで、決断のきっかけとして「全米オープンでの経験」が大きかったと明かした。 「私にとってUSオープン(全米オープン)ジュニアが初めての海外で、緊張でいっぱいでしたが、周りの方々にたくさんのサポートして頂きました。自分のためだけにこれだけ多くの人が動いてくれている姿を見てこれは結果でお返しするしかないという思いが強くなりました」 また、全米オープンジュニアに出場するまで海外に全く興味がなく、日本の大学を受験する予定だったという里は、「現地で色々な方々にアメリカの大学のお話をたくさんして頂き、渡米期間に留学しようと決めました」と決断の経緯を説明。人生が急展開を迎えたことに驚きを隠せない様子だ。 「全国選抜の個人戦で優勝できたことで試合に出場させていただける権利を得たので、もし個人戦で敗退していたらアメリカに行くことすらもできず、留学の話は100%なかったと思うので、人生って本当に何が起きるかわからないなと感じました」 留学先であるベイラー大学での目標について問われると、「今は優勝したらプロのUSオープンの本戦WCを得られる全米選手権に出場し、優勝することが今の目標です」と答え、「アメリカの大学内でも、団体戦があるみたいなので、そこでも活躍できるように頑張りたいです」と今後への意気込みを語った。 構成●スマッシュ編集部