馬毛島の自衛隊基地整備に「住民の安心安全の確保」「環境保全措置の徹底」など8項目を要望 防衛省に西之表市長
鹿児島県西之表市の八板俊輔市長は13日、東京・市ケ谷の防衛省を訪れ、同市馬毛島の自衛隊基地整備に関して8項目を要望した。工期の延長に伴って市民生活への影響が長期化するとして、住民の安心安全の確保や環境保全措置の徹底など実効性ある対応を改めて求めた。 馬毛島基地整備、地元議会は「蚊帳の外」? 防衛省の情報提供先はいつも行政 「地元の理解」強調しながら、地域代表自負する議会の定番スルーにくすぶる不満
要望は非公開。9月に防衛省から工期を2030年まで約3年延長すると説明があり、市は各種団体などに聞き取りをした。要望書には、丁寧な情報提供や周辺海域への土砂流出対策、馬毛島における夜間の救急搬送体制整備、観光振興への協力などを盛り込んだ。 地方協力局長への要望後、八板氏は「作業中の死亡事故や工事関係者のトラブルもあり、市民の不安が広がる可能性がある。しっかり対応してもらいたい」と話した。整備の賛否に関しては「しかるべき時に考えは示す」と述べるにとどめた。
南日本新聞 | 鹿児島