6月シリーズで主力招集は「理解できる」 森保監督が消化試合2試合でやるべきこと【前園真聖コラム】
森保監督の狙いは「戦術的に浸透度を上げていき、最終予選に向けて活動したい」
5月24日に発表された日本代表には、鈴木唯人をはじめとしてこれまで出場機会の少なかったメンバーが多く選ばれた。6月の2試合はすでに北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選突破を決めている日本にとっては、今回は大胆な采配が行える試合のはず。元日本代表MF前園真聖氏に、どのような采配を期待したいか訊いた。(取材・構成=森雅史) 【一覧リスト】「言葉を失った」 森保ジャパンが「世界13位」“ドイツ超え”ランキング ◇ ◇ ◇ 6月6日のミャンマー戦、11日のシリア戦に向けたメンバーが発表されました。2026年北中米W杯アジア2次予選とはいえ、すでに次のステージへの進出を決めている日本にとっては消化試合。しかも、多くの選手はヨーロッパでのリーグ戦を終えてホッとしたいところでしょう。 それなのに、日本代表の主軸となる選手を多く招集しており、森保一監督は選手を休ませていいのではないかという意見もあるようです。実際、森保監督もその考えは理解できるようで、発表記者会見でも「ここで少し休みを入れてもらって、いろんな選手をまた招集させてもらうことも選択肢の中では持っていました」と語っていました。 ですが、9月からアジア3次(最終)予選が始まり、その前に招集していなければ前回の3月の活動から半年空いて日本代表としてプレーするため、ここで一度チームの戦い方を確認したいということでしょう。また、ワールドカップ予選とはいえ興業としての日本代表戦という一面もあると思います。僕はこのメンバー選考については十分理解できると思います。 あとは、このメンバーを使ってどんなテストができるかということが焦点でしょう。僕はミャンマー戦で出番がこれまで少なかった選手たちを起用し、シリア戦ではターンオーバーで大胆に選手を入れ替え、できたばかりのエディオンピースウイング広島での試合を盛り上げてほしいと思います。 森保監督も「この2戦で選手を試す部分、そしてシステムを試すこと、戦術的に全体的に浸透度を上げていき、最終予選に向けて活動したい」と語っています。そこで僕はミャンマー戦のスタートをこんな選手起用ではどうかと思います。