モダンな顔して本格派のプレミアムオフローダー! 〈レクサス〉GX
GXのデザインはなかなかよくできていると思う。〈レクサス〉らしさを持ちながらしっかりオフローダーとしての機能を持ち合わせているからだ。なるべくスクエアにしているのはオフロード走行時の車両感覚を掴みやすくするためで、ボンネット中央を低くしたり、サイドのベルトラインを低くして視界を広くしている。前後のオーバーハングを短くしているのはアングルを深くするためで、これも悪路の走破性を高める要素だ。 そもそも伝統のラダーフレームを採用しているのもそうだし、リヤのトレーリングリンク車軸式サスペンションもオフロード走行を強く意識している。電子制御式四駆システムを含めパフォーマンスが高いのは想像しやすい。 そして出来上がったスタイリングは武骨とモダンが融合する。写真をご覧いただければわかるが、自然の中においてワイルドさが際立つ。最新のLEDヘッドライトシステムを光らせながら、これだけ緑に溶け込むのだから不思議である。 それでも〈レクサス〉らしく、クルマに乗り込めばキャビンは快適でモダンな仕上がり。シート、トリム、スイッチ類を見るかぎり質感は高い。そして情報はセンターの14インチタッチ式ディスプレイで操作して引き出す方式。最新のインターフェイスがスマホを扱うように反応してくれるのが嬉しい。 というのが新型GXの概要。ワイルドでモダンなところがカリフォルニアあたりでウケそうだ。タウン&カントリー的ライフスタイルがイメージできる数少ないクルマのような気がする。
大人が欲しくなる理由!/ワイルドさが滲み出るフロントマスク
〈レクサス〉らしいグリルと、デイライトの光り方が個性的なフロントグリルはまさにモダンそのもの。都会的な要素でもある。が、グリル下部にスキッドプレートを備えるなどオフロード走行を念頭に置いているのもポイント。アルミプレートにアルマイト処理をすることで耐久性を高めフロントまわりを保護。
レイアウト全体から機能性を高めた
14インチもある大型センターディスプレイを低く設置し、ダッシュボード上部に出っ張りをなくしたレイアウト。これは少しでも視界を広くするための手法で、ドア側も窓を広く設計している。スイッチ類は表面にツラを合わせたプッシュ式を多用することで、シンプルでモダンなデザインを表現している。