あなたはできている?語彙力を鍛える習慣と心がけ【チェックリスト付】
要素2:「言葉を調べる」には辞書やChatGPTが有効
語彙力が高い人は、意味がわからない言葉、あやふやな言葉に出会ったとき、「正しく言葉を知るチャンス!」とばかりに必ず調べます。チェックリストにも入れましたが、知らない言葉を放置せずに意味を調べるというのは、語彙力アップの基本動作です。 一昔前までは、言葉の意味は紙の辞書で調べるしかありませんでしたが、今はスマホがあります。知らない言葉に出会ったら、いつでもどこでも手間なく「○○とは」と検索して調べることができます。 そして、単に言葉そのものの意味を調べるだけでなく、できればその言葉の類語や対義語、反対語も調べると、そもそも検索した言葉の意味を深く理解できるうえ、言葉のストックも増やせるのでお勧めです。 GhatGPTなどのAIチャットサービスも、知らない言葉を調べるのに便利です。「○○について詳しく教えて」「○○の類語を教えて」などと入力すれば、即座に回答が得られます。表示された回答の中で知らない言葉に出会ったら、さらにそれを深掘りすれば、質の高いインプットが得られるでしょう。
要素3:「言葉を覚える」には「アウトプットする」「使える状態にする」
前述の「新しい言葉に出会う」「調べる」ができても、「覚える」ことができなければ語彙力は向上しません。大切なのは、「よし、覚えたからOK」で終わりにしないこと。覚えたつもりでも、使わなければ時間が経つにつれ徐々に忘れてしまうからです。 言葉を覚えるために重要なのは、その言葉を「使う」こと。脳内で待機させず、話したり書いたり、人に教えてみたりすることで、脳から引き出しアウトプットすることで、言葉は記憶に定着します。 ポイントは、新しい言葉をインプットしたら「間髪を入れずに使ってみる」こと。できれば30分以内に使い、さらに2週間以内に3回以上くり返し使ってみる」ことをお勧めします。これにより、新しい言葉を「重要な情報だ」と脳が認識し、語彙力アップにつながります。 このように即座に、くり返しアウトプットした言葉は、普段から「使える状態」になります。 言葉は、クローゼットにしまった洋服と同じ。奥にしまい込んだ洋服(言葉)はなかなか取り出さず、手前にある洋服(言葉)ばかり使っていることが多いと思います。新しい言葉を覚えたら意識して何度も使えば、脳の取り出しやすい位置に移動させることができ、必要に応じてさっと取り出せるようになります。これをさまざまな言葉で繰り返していくことで、使える言葉が増え、徐々に語彙力が強化されます。 なお、語彙力アップは言語化力を身に付けるためのファーストステップとお伝えしましたが、「具体化力」「伝達力」という2つのスキルとも大きくかかわっており、これら3つを鍛えることで言語化が飛躍的にうまくなります。