ザ・マミィ酒井が「遅刻しても許される」理由。先輩・岡野陽一が明かす“愛される秘訣”
コンプラ、パワハラを気にして窮屈な社会だが、そんなの度外視で、良好な先輩後輩の関係を築いているふたりがいる。 ▶︎すべての写真を見る “クズ芸人”のザ・マミィの酒井貴士さんと、同じくクズ芸人として師弟関係を結ぶ、先輩芸人の岡野陽一さんだ。 「ふたりで遊ぶ後輩は酒井だけ」と断言するほどの可愛がりぶりだが、そこまで愛される理由は何だろう……。ありのままの対談から、新年度の新たな出会いに臆さず向き合う準備運動になれば幸いだ。
「タバコ」「頭を垂れる」出会った瞬間にわかる共通点
編集部 本日は、クズだけど憎まれない、ザ・マミィ酒井さんの“愛されキャラ”のヒミツを紐解きたいと思います。まずは、おふたりの出会いについて教えてください。 酒井 8年前くらいに、事務所ライブで「新宿ホール」にいたんです。で、4階にある喫煙所の扉を開けたら目線の合う人がいた。それが岡野さんでした。 岡野 俺と同じくらい頭を垂らして入ってくるから、バチっと目が合ったんです。頭を垂らして生きてるのって俺くらいだと思ってたから、目線の合うやつはそうそういない（笑）。 酒井 喫煙所で僕を見た瞬間、岡野さんは「俺がいる！」って言いましたもんね（笑）。 岡野 そうそう。 酒井 当時、僕は200万円の借金があったんですけど、岡野さんは600万円もあった。なのに、「バイトも一切してない」って聞いて安心した記憶があります（笑）。
岡野 俺はタバコを吸わない後輩とは基本的に遊ばないんですよ。吸わないやつが嫌いなんじゃなくて、行く場所が合わない。 飲みに行くのは、もっぱらタバコが吸える居酒屋。必然的にタバコを吸ってるやつと仲良くなりますよね。で、それが酒井だったっていう。 酒井 岡野さんて、後輩がぜんぜんいないんですよ（笑）。 岡野 まぁ、よしもと（吉本興業）みたいに、きっちりした先輩後輩の文化が人力舎にはないしな。そう考えると、遊ぶのは酒井だけかも。 酒井 うれしい……！ 編集部 タバコ仲間が理由ということですけど、ほかにも喫煙する芸人はいるんじゃないですか？ 岡野 そうなんですけど、量も大事なんですよ。俺に合わせて、申し訳程度に吸うやつだとこっちも気を使っちゃう。俺らは、1日2～3箱が当たり前なんで。
