１０回１死、サヨナラ本塁打を放った宮崎敏郎を手荒く出迎えるDeNAナイン　（カメラ・堺　恒志）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　ＤｅＮＡ５Ｘ―４巨人（２７日・横浜）＝延長１０回＝ 　ＤｅＮＡは延長１０回に宮崎が６号ソロを放ち、チーム今季初のサヨナラ勝ち。貯金１で３位に再浮上した。 　１０回１死。宮崎は巨人・ケラーの投じた１３５キロの変化球を捉えた。高々と上がった打球は左翼スタンドへ。「風のおかげです。後ろにつなぐ気持ちでした。最高の一打になって良かったです」。ダイヤモンドを一周し、ホームを踏むと待ち受けたナインから歓喜のウォーターシャワーを浴びせられた。三浦大輔監督は「ああいうところで試合を決めてくれるのはさすが。高めの変化球をミスショットせずに決められるのは宮崎の技術」と最敬礼した。 　一方、投げては先発した平良は毎回走者を背負う苦しい登板も、ストライクゾーンの内外にしっかり投げ分け試合を作った。２回には先頭の大城に先制ソロを献上。しかし、３回から５回までは二塁へ走者を進めるも、無失点で抑えて拳を力強く握った。白星とはならなかったが、５回７安打１失点と粘投し「初回は良かったですが、２回以降出力の感覚があまり良くなかった。走者を出してもとにかく丁寧に投げることを意識した」と振り返った。約３か月ぶりに１軍登板した右腕について、指揮官は「走者が出たあとも自分の持ち味を出した粘りの投球ができた」と語った。