自民、議員・党員の736票争奪 9候補、地方票の行方焦点
自民党総裁選は国会議員票368票と、同数の党員・党友による地方票の計736票を争奪する。過去最多の9人がそれぞれ20人の推薦人を確保して立候補したため議員票は分散し、地方票の行方が焦点となる。過半数を得た候補がいなければ上位2人による決選投票を実施。国会議員票と47都道府県連各1票の計415票で決め、1回目より議員票の比重が高まる。 【グラフ】高市氏、Xでの投稿数1位 小泉氏追い上げ、石破氏が続く
地方票の投票資格を持つのは日本国籍を有し、2023年に党費を納めた党員・党友105万人余り。26日に投票が締め切られた。各都道府県連が集計した結果を党本部が合算し、ドント方式と呼ばれる比例配分法で各候補に割り振る。 決選投票の都道府県連票は再度投票せず、1回目の上位2人のうち都道府県ごとに得票が多かった候補が1票を得る。国会議員は改めて投票先を選ぶ。今回は投票に先立って2人が各5分間の演説を行う。決選投票は議員票の比重が高まる上、1回目で3位以下に投じた議員の票がいずれかに加わるため、1回目に2位でも逆転する可能性がある。