神戸港や六甲山など神戸の景観が一望できる神戸ポートタワーの屋上デッキ＝２３日午後、神戸市中央区波止場町（撮影・斎藤雅志）

　２０２１年からの改修工事が完了した「神戸ポートタワー」（神戸市中央区）が２６日にリニューアルオープンするのを前に２３日、内部が報道陣に公開された。地上約１００メートルから神戸港や六甲山などの景観を一望できる屋上デッキや、潮風を受けながら食事を楽しめる屋外テラスを整備。「鉄塔の美女」と称される優雅な姿はそのままに、よりミナト神戸の風情を感じられる施設に生まれ変わった。 【写真】 展望が楽しめる神戸ポートタワーの屋上デッキ 　１９６３年開業。２１年９月から改修のためいったん営業を休止していた。外観は一時工事用シートに覆われていたが、昨年１２月に先行してライトアップを再開している。耐震補強も行われ、制振装置の導入などにより南海トラフ巨大地震で想定される揺れでも倒壊しない設計という。タワーの高さは変わらず１０８メートル。 　屋上デッキは高さ約２メートルのガラス張りで、３６０度をぐるりと歩ける回廊。屋上の下に５階分の「展望フロア」があり、回転式の床のカフェバーなどがある。 　入館無料の「低層フロア」（１～４階）にも屋外テラス付きの飲食店が出店。改修前は一般利用できなかった場所で、内部からタワーを見上げられる。「ビームスジャパン神戸」などのショップもそろう。 　営業は午前９時～午後１１時。年中無休。２６日は午前１０時から記念式典があり、同１１時にオープンする。展望フロアは日時指定の予約制で大人千円、小中学生４００円。屋上デッキは別途、大人２００円、小中学生１００円が必要。予約や問い合わせは同タワーのホームページ。（岩崎昂志）