【ドイツの逸品特集】エンジン保護に「REWITEC PowerShot」が効く理由
エンジンのコンディションを常に良い状態に保ちたい……。
そんなクルマ好きの期待に応えてくれるのが、“エンジン内部をコーティングする”という発想から生まれたREWITEC PowerShot(レヴィテック パワーショット)。REWITECがなぜエンジン保護に効くのか、その理由を探ってみよう。
エンジン内部をコーティングするという発想
エンジンの保護というと、真っ先に思いつくのがエンジンオイルの添加剤だろう。添加剤に含まれる物質によりオイルの特性を変えるというものだが、REWITECはこれまでの添加剤とは一線を画している。というのも、REWITECはオイルの性質を変えるのではなく、オイルによって運ばれたシリジウム粒子が金属表面をコーティングすることで修復・保護し、それによりフリクションを低減するというものだからだ。
詳しく説明すると、REWITECは潤滑油とともにシリジウムから形成されるナノおよびマイクロ粒子(以下、シリジウム粒子)が含まれている。これをオイルに混ぜてもオイル自体の特性が変わらないのがオイル添加剤と大きく異なるところだ。シリジウム粒子はオイルがエンジンの中を循環する際、クランクシャフトやカムシャフトといった、熱と摩擦が発生する場所にシリジウムコーティングを形成。これにより、エネルギー損失の原因となるフリクションを軽減することで、油温や各パーツの温度上昇を抑制したり、各パーツの摩耗を抑え、エンジンの高効率化と長寿命化を図るのだ。一方、必要以外の部分にはシリジウムコーティングは形成されず、エンジンに悪影響を与えることがないので安心だ。
REWITECが機械の寿命を延ばす
ドイツのREWITEC社が開発したこの製品は、クルマのために生まれたものではない。風力発電機やプラントで使われる大型機器のベアリングやギヤを保護して、寿命を延ばすために使われてきたテクノロジーだ。
たとえば、風力発電では、風力タービンの維持や部品交換の維持、メンテナンスコストが問題になる。ギヤボックスやベアリングの摩耗を減らし、長寿命を図ることができれば、多額のコスト負担を減らすことができる。そこで、風力タービンのメインベアリングやメインギアに加えて、発電機ベアリング、アジマスギア、ピッチギア、およびピッチベアリングなどにREWITECの商品を使うことで、ベアリングやギヤの表面が滑らかになり、動きもスムーズ。さらに、損傷を修復したり、新たな損傷を防止するなどして、メインテナンス部品の交換費用を抑えることに成功している。実際、世界各国で約2000基以上の風力発電装置にREWITECの採用実績があるというのだ。