DeNAのD1位・度会隆輝、先制V打で自身の球団新人記録更新!6戦連続適時打で交流戦7連勝
DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が16日、「日本生命セ・パ交流戦」の西武最終戦(ベルーナ)で自身の球団新人記録を更新する6試合連続の適時打を含む2打点を挙げた。観戦に訪れた父・博文さん(52)の前で躍動。9回完封で球団の新人で初となるデビューから2戦2勝を飾ったドラフト5位・石田裕太郎投手(22)=中大=とともに、5-0の快勝に貢献した。チームは今季最長の連勝を7に伸ばし、4月13日以来の貯金1とした。 【写真】2勝目を挙げた石田裕と歓喜のタッチをするDeNA・度会。新人コンビが躍動した ベイスターズの孝行息子たちが「父の日」に輝きを放った。先陣を切ったのは度会だ。その勢いはとどまるところを知らず、6試合連続の適時打。自身の球団新人記録を更新する一打を明るい表情で振り返った。 「高めの強い球にしっかり(バットを)かぶせて、コントロールすることができた。父の日のいいプレゼントになったと思います」 一回に先頭の桑原が左翼線二塁打で出塁し、いきなり好機で打席へ。カウント2-2からの5球目、見逃せばボールかという外角高めの直球を上からたたき、二塁手の頭上を越えるライナーで中前へ運んだ。 11日の1軍復帰後は打率・385(26打数10安打)と当たっている。この日は3-0で迎えた九回の第5打席で左犠飛を放ち、貴重な4点目を生み出す働きぶり。観戦に訪れた博文さんの前で成長の跡を示した。 度会にとって、ヤクルト一筋で15年間プレーした父は「憧れの存在」。幼少期は神宮球場でプレーを追いかけ、テレビゲームでも父を操ったほどだ。「お父さんのように長くプロでやれるような選手になりたい」。父も現役時代につけた背番号4を背負い、今やベイスターズの起爆剤として機能している。 そんな注目度抜群のルーキーに感化されるように、同期入団の石田裕も圧巻の投球を披露した。9回を95球で投げ切り、球団の新人では初となるデビューからの2戦2勝を完封で成し遂げた。三浦監督は「たいしたもの。いい記録はどんどん塗り替えてもらいたい」と目を細めた。 チームは今季最長の連勝を7に伸ばし、4月13日以来の貯金1とした。連勝街道の起点となったのは、石田裕が初勝利を挙げた9日。さらに度会が打線を活気づけ、勢いは増した。交流戦は11勝7敗と勝ち越し。投手、野手ともに故障者が相次いだ中、チームを救ったのは新人たちだった。指揮官は「これでいい形でリーグ戦に戻れる」と手応えをにじませた。(鈴木智紘)