独身で持ち家なし、ずっと賃貸暮らしです。高齢で賃貸暮らしの場合、一般的にどのくらいの家賃のところに住んでいるのでしょうか?
老後を賃貸住宅で暮らす場合、どのくらいの家賃が妥当なのでしょうか。特に単身者は、自分と同じ状況の人がどのくらいの家賃のところに住んでいるのか気になる方が多いと思います。そのため老後を年金で生活していく場合も考えて、家賃の支払いが滞らないように家賃設定する必要があります。 本記事では、高齢世帯の現在の住まいの住居形態をはじめ、高齢単身世帯の賃貸暮らしの割合や1ヶ月あたりの平均家賃について紹介します。老後の家賃の目安も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
高齢者世帯の賃貸暮らしの割合・高齢単身世帯の賃貸暮らしの割合
内閣府の「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」による、65歳以上の現在の住まいの住居形態を図表1にまとめました。 図表1
※内閣府「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果(概要版)2.住宅の状況に関する事項」をもとに筆者作成 集計総数1870世帯のうち、持ち家率の合計は88.2%であり、賃貸住宅率の合計は11.3%と高齢者のほとんどの方が持ち家に住んでいるといった結果になりました。 男女別に見ても大きな差はなく、持ち家のなかでも一戸建てに住まいを置く割合が高い傾向にあります。持ち家の場合、住宅ローンの返済が完了していれば、老後の住居費の負担が小さくなるというメリットがあるため、年齢に応じて持ち家率が上がります。
高齢単身世帯の賃貸暮らしの割合
高齢者世帯における賃貸暮らしは少ないですが、どのくらいの割合で賃貸暮らしをしているのでしょうか。総務省統計局が調査した「平成 30 年 住宅・土地統計調査」による、65歳以上の高齢単身世帯における持ち家と賃貸住宅の世帯数を図表2にまとめました。 図表2
※総務省統計局「平成30年 住宅・土地統計調査」をもとに筆者作成 世帯総数6380世帯のうち、65歳以上の高齢単身世帯において持ち家で暮らす世帯は約66.2%、賃貸住宅で暮らす世帯は約33.5%です。元々持ち家を持っていなかったり、子どもの独立や配偶者が亡くなったタイミングで持ち家を売却したりといった理由で、賃貸住宅を選ぶ方が多いと思われます。