涼風真世「むかし妖精、いま妖怪」と自虐ネタ 20年ぶりのCD発売で
「むかし妖精、いま妖怪。涼風真世です」
涼風真世20年ぶりCD発売「むかし妖精、いま妖怪」と自虐ネタ 撮影:北代靖典 編集:柳曽文隆
元タカラジェンヌの女優、涼風真世がこのほど、「タワーレコード梅田NU茶屋町店」(大阪市北区)のイベントスペースで、CD発売記念の記者会見とトークショーを開催した。CDは20年ぶりだ。しかもこの日は自身の誕生日でもあり、会場には約150人のファンがかけつけ、賑わいを見せた。自虐ネタの「むかし妖精、いま妖怪。涼風真世です」と挨拶してしっかり笑いを取ることも忘れなかった。
本作のために書き下ろされた新曲2曲も
涼風は今月の7日に、CDアルバム『Fairy(フェアリー)』をリリースした。今回はそのPRも兼ねて会見が開かれた。1981年、第67期生として宝塚歌劇団に入団して以来、日本を代表するミュージカルスターとして活躍し、今年でデビュー35周年を迎えた。 もっとも、CDアルバムをリリースするのは、1996年に同じくビクターから発売された『MINE(マイン)』以来、20年ぶりとなっている。ニューアルバムは全12曲。涼風のセルフプロデュースで、35年間の足跡をたどる代表曲とお気に入り曲のカバーに加え、本作のために書き下ろされた新曲2曲が収録されている。
歳の質問に「誰もが計算すればおわかりになるでしょう」
会見では、記者に「歳は非公開ですよね」と聞かれ、「私は別に気にしてませんが、事務所的にはどうなんだろう。20歳で初舞台で、それから35年で、プラス誕生日と言えば、誰もが計算すればおわかりになるでしょう。昔、妖精、今妖怪。最近ものすごく言っているので」と、笑わせた。 CDについては、「基本、歌が大好きなので、12曲の中で、1人が歌っているというよりは、12人の私の分身が歌っている感じ。聴いていただくとわかるんですけれども、宝塚時代の歌とかJ-POPとか、いろいろです」と語っている。 さらに「1年を通してつらいこともうれしいこともいっぱいあるんですが、このCDができたことが今は最高の喜び。現在、過去、未来、まだまだ私らしく歩き続けます」と、アピールした。
半年前からレコーディング開始
また、続くトークショーでは、この日は、皇太后ゾフィー役として出演中の人気ミュージカル「エリザベート」大阪公演の初演日(梅田芸術劇場)で、会場には多くのファンが詰めかけた。 涼風が登場すると、約150人のファンから、いきなり「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」の合唱が始まり、感激とともにうれしそうだった。 ここでも、「みなさん、こんばんは~。むかし妖精、いま妖怪。涼風真世です」の自己紹介で笑いを取った。その後は、半年前からレコーディングを始めたことや、30周年ではなく、なぜ35周年かを聞かれ、「前から考えてはいたんですけど、ただやっぱりタイミングがあると思うのね。確かにいろいろ考えていたんですけど、やっぱり今年だったんですよ。偶然が必然に変わった。いろんなことが必然になった。運命なのか宿命なのかわかんないんですけど、こうしてアルバムが出せたし、これからも35周年イベントが続いていきます」などと話した。 (文責/フリーライター・北代靖典)