文化庁の文化審議会「AIと著作権に関する考え方」取りまとめ 相談窓口設置で実例収集も
「AIと著作権に関する考え方」について、文化庁の文化審議会が報告書を取りまとめました。 今回取りまとめられた報告書は、約2万5000件のパブリックコメントなどを踏まえて、現行の著作権法を明確化し、生成AIを利用する際、どのような行為が著作権の侵害にあたるのかなどの考え方を示したものです。 現行法の著作権法では、開発段階における生成AIの学習について規制を行っていませんが、今回示された考え方では、特定のクリエーターの作品を集中的に学習させる行為や、特定の作品やクリエーターの作風を生成AIを使って故意に複製しようとする行為などが、著作権の侵害にあたる可能性があるとしています。 文化庁はAIをめぐり、著作権侵害を受けたクリエーターなどに向けた相談窓口を開設し、事例の収集を行うとともに、内容に応じて相談者に対し、文化庁が委託した弁護士が無料で対応を行っていくということです。