「鹿児島~北海道」を新幹線で移動してみた。19時間かけて辿り着いた“2800キロ先の景色”に感動
休日で混雑しており、トイレに行きたかったが我慢…
それでも博多駅での乗り継ぎはわずか15分。すでにホームには東京行きののぞみ14号が停まっていたため、すぐに乗り込むことに。 でも、春休み期間中の週末だったこともあり、岡山を出発した頃には車内もほぼ満席。3列席の窓側席だったため、トイレに行きたかったが隣に座る女性は眠っていたので声をかけずらい。結局、東京駅まで我慢し、到着後にトイレに駆け込んだのは言うまでもない。 その東京駅では昨年9月で車内ワゴン販売を終了した東海道新幹線の名物の通称『シンカンセンスゴイカタイアイス』の自販機を発見。次の新幹線に乗る前に買えばいいやと思っていたが、東北・上越・北陸新幹線のホームに自販機は設置されていないのか発見できず。自業自得といえばそれまでだが、心なしか出発してから小さな不運が重なってる気がする。
隣に座るアメリカ人旅行者と仲良くなった
東京駅では次の新幹線まで50分近い時間があり、特急券もここから先は別の切符になっていたのでこの旅初めての途中下車。駅周辺や構内の商業施設などを散策しただけだが、いい気分転換になった。 そして、14時20分発のはやぶさ27号で新函館北斗駅を目指して北上。だが、仙台まではこちらもほぼ満席。しかしながら隣に座るアメリカ人旅行者と仲良くなり、日本のオススメスポットについて聞かれたので、拙い英語と翻訳アプリを交えて教えてあげたり、旅行談義で大盛り上がり。おかげで4時間弱の乗車時間が思った以上に短く感じたのでこちらとしても助かった。
雪がまだ残る3月下旬の北海道は寒かった
新函館北斗駅に着いた時は、すでに現地は真っ暗。ここでは次の列車まで約30分の待ち時間があり、途中下車可能だったので駅の外に出ることに。 駅前の温度計を見ると、プラス7.8℃。3月下旬の日没後の北海道にしては比較的暖かいが、出発地の山川駅のある指宿市の同日朝5時の気温を調べると20.5℃。13℃近い温度差があり、さすがに寒い。雪はほとんど溶けていたが、所々にまだ残っていた。 そんな新函館北斗駅には、駅に併設される地元自治体の北斗市観光交流センターに“ある名物”が存在する。それは『北斗の拳』のケンシロウ像。『明日への秘孔』と名付けられた高さ190㎝(※台座を含む)の像は、作品と同名の北斗市の住民有志たちが熱望したことで実現。正直、この時点で出発から13時間以上が経ち、すでにヘロヘロだったがケンシロウ像を前に気合いを入れ直し、札幌行き最終の19時1分発の特急北斗21号に乗車。とはいえ、すぐに寝落ちしてしまい、道中の大半を寝て過ごして22時41分に終点の札幌駅に到着した。 筆者の自宅は札幌市内にあるため、本来ならここがゴールなのだが1日で移動できる限界に挑戦するのが今回の目的。食料の購入と駅の外観撮影のために改札の外に出たかったが、筆者の乗車券では札幌駅での途中下車はできない。函館方面から特急を乗り継いで旭川方面に向かう場合、途中の札幌―白石間を二度通過することになり、そうした区間では下車するとそこから先の乗車券が無効になってしまうためだ。