ラグビー呉西チーム「T―HAWKS」発足 中学、高校、社会人100人
●合同練習「全国レベル目指す」 県西部にある中学から高校、社会人のラグビーチームが所属し、各世代のレベルアップを図るチーム「T―HAWKS(ティーホークス)」が発足した。中学から社会人までがワンチームとなって活動するのは珍しい。県西部の高校は2014年の高岡一高を最後に花園ラグビー場(東大阪市)で行われる全国大会への出場を逃しており、全国で戦えるチームを目指す。 ティーホークスは中学生が高岡ジュニアラグビー、砺波スポーツ少年団の2チーム、高校は砺波工、砺波、高岡一、高岡の部活動チームと、南砺福野、龍谷富山、入善の各校から個人の選手が入る。社会人は砺波クラブがティーホークスと名称変更してトップチームとなり、現在は全体で約100人が所属する。 高校ラグビーは昨年から、少子化を背景に複数校の部員で構成する合同チームが県予選を突破すれば全国大会に出場することが可能となり、県西部でも4校が合同チームとして県予選に臨んだ。 高校の指導者から「全国で戦うためには競技の普及と底上げが大切ではないか」との声が上がったことから、高校を中心に中学生や社会人を含めたチームを4月に結成した。 ティーホークスは週末を中心に合同練習に取り組んでいる。18日は高校生と社会人、19日は中学生と高校生の練習が行われ、技術向上を図った。高岡高1年の福井琥大郎さん(15)は「幅広い世代とやることで、自分の強みが見つかる良い機会になる」と手ごたえを語った。社会人と高校の監督を務める城石敦也さんは「ラグビーの輪が広がり、呉西地区が盛り上がるような取り組みを展開したい」と意気込んだ。 全国高体連ラグビー専門部の池戸成記部長は「全国的に高校のラグビー人口減少が進んでいる。中学で辞める生徒を減らさないために有効な取り組みだと思う」と評価した。 ティーホークスは夏休みの期間を活用し、保育園でのラグビー体験の開催も計画し、試合時に着用するユニホームも統一する。