「成長率が一番」ソフトバンク斉藤和巳4軍監督が育成6位右腕のシート初登板を激賞 ドラ1前田悠伍と競演「勝ちたい気持ちも」
ソフトバンクの育成ドラフト6位ルーキー、藤原大翔投手(18)=福岡・飯塚高=が7日、福岡県筑後市のタマスタ筑後で初めてシート打撃に登板した。40球を投げて安打性は2本、1四球、2三振だった。「真っすぐ中心で真ん中に投げることを意識した。強い球がストライクゾーンに結構いっていたので良かった」と充実した表情を浮かべた。 ■【写真】シート打撃を終え、藤田悠と話す藤原 飯塚高1年から投手を始め、最速149キロをマークした右腕。身体能力が高く、入団してからは、筋トレや食事の量を増やすなどの対策が奏功し、既にブルペンで150キロを出して、自己最速を更新している。 ドラフト7位の藤田悠=福岡大大濠高、育成の三代とオスーナの3人に対して20球2セットを投げた。最速は147キロ。真っすぐは140キロ台がほとんどで、147キロは8回計測した。カーブとスライダーも放った。 オスーナには左翼へ本塁打を打たれたが「まっすぐが強いのは知っていたけど、それでも抑えてやるという気持ちで強いまっすぐを投げたら完璧にいかれた」と苦笑い。それでも、最後の40球目に三代にファウルされた真っすぐが「一番自分の指にかかってて、いい球がいったかな」と振り返った。
「今後がますます楽しみ」
斉藤4軍監督は「ブルペンでもいい球をずっと投げている。高卒の投手の中で一番、キャンプから成長率が高いという評価をしているので、それ相応の球も、結果も、内容も出してくれた。今後がますます楽しみな投手」と目を細めた。 藤原は「僕はまだ育成なので、支配下を勝ち取らないと意味がない。今年の新人でも、育成の中でも常に一番でいたいという気持ちはある」と語る。 この日、交互にシート打撃で登板したのはドラフト1位の前田悠=大阪桐蔭高=だった。「前田は高校生でもトップだったしドラ1。勝ちたい気持ちもあるけど、まずは体をつくってけがをしないようにしていきたい」と冷静。経験を糧に、伸び盛りの右腕がさらに進化していく。(浜口妙華)
西日本新聞社