年末年始の観光地にぎわう 松本城は前年比8%増 長野県松本市
最長で9日間の大型連休となった年末年始休み(昨年12月28日~1月5日)は、穏やかな天気に恵まれ、長野県中信地域の観光地は多くの人でにぎわった。前年は雪不足に悩まされたスキー場も年明けまでに十分な降雪量があり、前年の2倍近い客が訪れたところもあった。 松本市の国宝松本城は前年同期比1484人(8.2%)増の1万9544人が訪れた。特に欧米からの旅行客が同195人(51.5%)増の574人と急増し、外国人旅行客全体では同170人(19.8%)増の1028人だった。正月三が日の電子チケットの利用率は普段の休日並みの約15%だった。 松本市の四柱神社(大手3)は例年並みの約6万人が訪れ、深志神社(深志3)は約3万人だった。県護国神社(美須々)は約1万人が訪れた。安曇野市の穂高神社は昨年より約3000人多い約9万人の参拝客が訪れた。 同市穂高の大王わさび農場は今年、元日から営業を始め、1日と2日は餅投げや甘酒の振る舞いなどのイベントを開いた。5日までの5日間で約7200人が訪れ、にぎわいを見せた。塩尻市の奈良井宿は外国人観光客が多く訪れた。奈良井区の小嶋正則区長は「外国人客が8割以上という印象。従来は冬はオフシーズンと捉えていたが、近年は他の時期と同じように混み合っている」と話した。 各地のスキー場は期間中に全面滑走可能となるところもあった。松本市安曇のMt.乗鞍スノーリゾートは昨年12月28日から全コースオープンとなり、9日間で前年同期比約1・9倍の7567人が訪れた。同市奈川の野麦峠スキー場は3098人で約1・4倍だった。1月2日に全面滑走可能になった朝日村のあさひプライムスキー場は1・3倍以上の集客があり、3日と4日は駐車場やレストランがいっぱいになる時間帯もあったという。木祖村のやぶはら高原スキー場を運営する奥木曽グリーンリゾートの川口勝社長は「自然の降雪に恵まれ、上質なゲレンデを喜んでもらえた」と手応えを口にした。
市民タイムス