学校にプールを残すべき?耐用年数「60年」で更新時期近づき…水泳の授業を民間プールで行う実証実験
南海放送
きょうの‟ニュースな数字”は『60年』。これは、愛媛県松山市が定める市内の小中学校に設置されたプールの耐用年数です。松山市内では多くの学校で1960年代から70年代にかけてプールの整備が進められちょうど今、更新時期が近付いています。 学校にプールを残すべきか?別の方法を考えるか?これからの水泳授業の在り方を考えるための実証事業が始まっています。
松山市の番町小学校の児童がきょう、水泳の授業を受けたのは‟学校のプール”ではなく、民間のスポーツクラブのプールです。番町小学校のプールは、建設されて今年で53年。耐用年数の60年が近づいています。 人口減少が進むなかこれまで同様、学校にプールが必要なのか。それを検証するため松山市では今シーズン、番町小学校をモデル校に民間のプールで授業を行っています。 松山市によると、新たにプールを整備する場合、建築費として1校あたり3億円、維持管理費として年間およそ330万円が必要で、耐用年数の60年間で累計すると5億円が必要です。 一方、民間のプールを使うと今回の施設を使う場合、年間およそ480万円。60年間で2億8800万円となり、新たにプールを整備するよりもおよそ2億1200万円削減できる見込みです。 さらに… 番町小学校 仲公一校長: 「例えばプールの見回り、水温、塩素濃度の確認/朝多分20分程度はそういった管理面の負担があります。それがなくなってるのはひとつ大きなことかなと思います」 小5児童: 「バタ足とか丁寧に教えてくれてすごいうれしかったし楽しかったです。学校のプールは外だし、ちょっと濁ってるけど、フィッタのプールはちゃんと清潔でいいなと思いました」 施設のインストラクターも指導に加わり、よりじっくりと泳ぎ方を学べたようです。 松山市では今年近隣の2校で、プールを「共同利用」する授業も試験的に行う計画です。