JAL、ANAのCA服もカワイイけど…高いデザイン性を誇る“世界最強デザイナー”のCA服とは
日本を代表する航空会社のJALとANAの客室乗務員制服は、国内外で高い評価を受けている。ANAは2015年から、ニューヨークを拠点としたドレスデザインで有名なプラバル・グルンを起用し、機能性とエレガンスを追求した制服を導入した。 JALは2020年から、アクアスキュータムのデザイナーとしても知られる江角泰俊氏を起用し、シンプルながら洗練されたデザインを採用している。このように、JALとANAはそれぞれ個性を持つデザインを通じて、ブランドイメージを発信している。 ⇒【写真】イタリアのデザイナー、エットーレ・ビロッタの代表作のひとつとして挙げられる、エティハド航空の制服
世界のエアライン制服の事例
世界には、個性的なデザインを持つ航空会社が数多く存在する。例えば、シンガポール航空の制服は、1968年にパリのデザイナーであるピエール・バルマンによってデザインされたバティックの伝統模様を取り入れた特徴的なデザイン「サロンケバヤ」で、アジアのエレガンスを象徴している。56年間同じ制服というのは世界最長だ。 また、ヴァージン・アトランティック航空の制服は、イギリスの有名デザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドによって手がけられたもので、華やかさと機能性を兼ね備えている。これらの航空会社の制服は、ブランドイメージや文化的背景を反映しつつ、乗務員のプロフェッショナリズムを表現している。
日本では奇抜なデザインは難しい?
日本では、エアドゥやスカイマークなど斬新な制服デザインが試みられたことがある。 エアドゥのサロペット型やスカイマークのポロシャツスタイルなど、カジュアルでユニークなデザインが一時的に話題となったが、最終的にはプロフェッショナルなイメージを求める声が強く、保守的でエレガントなスタイルが支持される結果となった。 これらの事例は、航空業界においては奇抜さよりも、伝統とプロフェッショナリズムが求められることを示している。
世界で注目される伊デザイナー
世界の航空会社に目を向けると、洗練さと美しさを持つ制服が存在する。特に注目されるのが、イタリアのデザイナー、エットーレ・ビロッタの作品である。ビロッタは、エレガントで時代を超えたデザインを得意とし、主要航空会社で数々の制服を手掛けてきた。彼のデザインは、クラシックでありながら現代的な魅力を放っている。 ビロッタのデザインは、1960年代のローマとパリの高級仕立て服の感性に根ざしている。この時代のファッションは、素材の質の高さや細部へのこだわり、優美なシルエットが特徴であり、ビロッタの作品にもしっかりとその影響が感じられる。 ビロッタのデザインが評価される理由は、単なる美しさだけでなく、空を舞台とした職場の上品さと機能性を両立させた点にある。