【RIZIN】「超3」追加対戦カード発表 征矢貴がBKFCフライ級王者ドッドソンと激突
格闘技イベントRIZINを運営するRIZINファイティング・フェデレーション(FF)は6日、「超RIZIN3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードがを次の通り発表した。 ▼BKFC(ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ)フライ級(57・2キロ、ベアナックルルール2分5R) ジョン・ドッドソン(米国) VS 征矢貴(THE BLACKBELT JAPAN) ▼同(女子) タイ・エマリー(オーストラリア) VS チャリーサ・シガーラ(米国) ドッドソンは学生時代にレスリングで2度の州王者に輝くと、大学在学中からMMA(総合格闘技)を始める。04年9月、メキシコのDESERT EXTREMEでプロデビュー。数々の団体で経験を積み、11年に出場のTUF14バンタム級トーナメント決勝でTJ・ディラショーから得意の左フックでダウンを奪い、TKO勝利で優勝した。 12年5月のUFC本戦デビュー戦でティム・エリオットに判定勝利。13年1月、デメトリアス・ジョンソン(DJ)の持つ世界フライ級王座に挑戦し、ダウンを奪うも判定負けを喫した。その後3連勝で15年9月にDJへ再挑戦するも、牙城を崩せなかった。 20年8月のメラブ・ドバリシビリ戦を最後にUFCを離れると、22年大みそか、初参戦のRIZINで所英男を撃破し、23年5月には竿本樹生に圧勝。続く大みそかには扇久保博正のテイクダウンに苦しみ、判定0-3でRIZIN初黒星を喫した。 BKFCには22年8月から参戦。3戦すべて1RKO/TKO勝利でBKFCフライ級王座を手にすると、今年3月にはダゴベルト・アグエロを相手に激闘を演じドロー防衛を果たした。今や自らの土俵とも言える素手の殴り合いで、昨年土をつけられた扇久保の同門である征矢を血祭りにあげ、RIZINフライ級での存在感を揺るぎないものとする。 一方の征矢貴は、扇久保博正の練習姿を偶然見かけ格闘技の世界を知る。アマチュア修斗で好成績を残し、12年7月のDEEPで伊藤貴昭をわずか46秒でKOし鮮烈なプロデビューを果たす。 主戦場を修斗に移してからもアグレッシブなファイトスタイルで3連続1RKOを挙げ、13年修斗バンタム級新人王とMVPを獲得。17年5月の修斗での清水清隆戦を最後に体調不良により実戦から離脱すると、指定難病のクローン病の診断を受けて治療に専念した。 19年6月、約2年ぶりの復帰戦にしてRIZINデビュー戦で川原波輝を衝撃的なカウンターで倒すと、8月には村元友太郎を2Rにパンチ連打でTKO。2連勝しストライカーとしての健在ぶりをアピール。しかし、再び体調不良で試合から遠ざかる。 22年4月、約2年半ぶりの復帰戦でWARDOGストロー級王者の中務修良にTKO勝利を収め完全復活を果たした。11月大会では中村優作に判定負けを喫し、その後23年9月にはラマザン・テミロフを相手に宣言通りの激しい打撃戦を展開するもKOで散り、苦しい2連敗となった。 再起戦となる今回ベアナックルルールへの初挑戦にして、BKFCフライ級王者でこのルールでは最強のドッドソンをマットに沈め、一躍世界にその名をとどろかせたい。 今回の「BKFC」と「RIZIN」の共同開催は、今年4月に「RIZIN46」で実施したBKFC提供試合、そして7月にBKFCの本場米国へ乗り込む篠塚辰樹の世界デビュー戦に続き第3弾となる。 またRIZIN FFは一般販売を開始している「超RIZIN3」のチケットについてVIP席、SRS席以外は完売となった、と発表した。