桂三実が繁昌亭大賞奨励賞 阪神・藤川球児監督にそっくりで「つかみに困らなくなりました」
上方落語家・桂三実(さんみ)が「第19回繁昌亭大賞」の奨励賞に、女流の露の紫とともに輝いた。大阪の定席・天満天神繁昌亭で5日に発表され、会見に出席した。 名古屋市出身の三実は2012年に桂文枝に弟子入り。師匠と同じく自作・創作派で、今年10月に早口言葉のネタでNHK新人落語大賞を受賞した。 昨年の同大会では、大阪メトロ(地下鉄)の御堂筋線に乗る男女の小学生のネタで奮闘したが、審査員の金原亭馬生から、落語の表情に影響するため「おでこを出した方がいい」とアドバイスされ、今年は金髪の前髪で、額を隠すのをやめた。三実は「優勝して、後輩が最近、何人かおでこを出すようになった」と、その影響力を明かした。 高座のつかみでも話すように、プロ野球・阪神タイガースの藤川球児監督にそっくり。額を出してさらに激似度が増した。三実は「監督に就任されて、辞められない限りは、つかみに困らなくなりました。シーズン中、変な采配があれば、次の日にウケるのでは」と喜んだ。 今年1月時点で自作のネタは70本。「100作目をこれからやります」と年内の目標だった3ケタ到達を報告した。
報知新聞社