福本豊氏が指摘 スタメン落ちした阪神の悩める主砲の空振りに「大山じゃない大山が振っている」
◆JERAセ・リーグ 中日4―9阪神(16日・バンテリンドーム) 阪神が連勝で首位を奪還した。岡田彰布監督は不振の大山を就任以来、初めてスタメンから外して打線を大改造。代わって4番を任された原口が6回に1号3ランを放つなど、1試合4打点で期待に応えた。大山は6回の守備から途中出場したが、8回の打席は3球三振に終わった。スポーツ報知評論家の福本豊氏は大山の空振りに着目した。 スタメンから外れた大山の状態は、やはり良くない。途中出場で回ってきた8回の打席を見る限り、大山じゃない大山が振っているような印象を受けた。 気になったのは右腕・根尾に3球三振を喫した際の空振り。外角のボール球のカットボールに完全に振らされた形だった。彼の打撃の良さは、自分のポイントまでボールを呼び込んで仕留められること。試行錯誤をしているだろうが、本来のリズム、間をつくるためにスイングの始動を早める意識を持つのも一手だ。 首脳陣としては気分転換を兼ね、このタイミングで大山をベンチスタートさせたことはいい選択だった。代わって4番で起用した原口や井上、糸原らが持ち味を出して白星をつかんだことも大きい。長いシーズン、好不調の波はある。阪神の4番は大山なのだから、どしっと構えて、今は自身と向き合ってもらいたい。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社