<奥智哉>成長著しい19歳 実写「十角館の殺人」主演で“つかんだ”もの 役作りでは“ミステリー小説の大家”も参考に
人気作家・綾辻行人さんのデビュー作にして、「館」シリーズの1作目を実写化した「十角館の殺人」で、主人公・江南孝明(かわみなみ・たかあき)を演じた奥智哉さん。特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、2021~22年)出演後も、NHKの「ドラマ10『大奥』」(2023年)、TBS系日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」(同)などの話題作に起用されてきた、成長著しい19歳の若手俳優だ。今回、ドラマ初主演を果たした奥さんに、撮影の日々を振り返ってもらった。 【写真特集】「仮面ライダーリバイス」から2年 奥智哉の成長加速! すらりとした手足 かっこいい!!
◇ドラマ主演は自分としても「早いんじゃないか」と
「十角館の殺人」は、綾辻さんの1987年の「十角館の殺人」から「奇面館の殺人」まで9編の長編推理小説で構成される「館」シリーズの1作目。天才建築家・中村青司が建てた「十角館」を合宿で訪れたミステリ研究会の男女を襲う惨劇と、死んだはずの中村青司から届いた1通の手紙の謎を追う元ミス研の江南孝明と島田潔の物語が描かれている。
実写版では、監督を、ハリウッド仕込みの映像演出で緊張感のある作風を得意とする内片輝(うちかた・あきら)さんが務め、脚本を、八津弘幸さん、早野円さん、藤井香織さんが手掛けた。
メインの仕掛けは「映像化不可能」とされ、実写化発表は大きな話題となった。
奥さんも原作について「全ての映画やドラマ、マンガ、アニメの中でも、こんなに衝撃を受けた作品はないっていうくらい自分にも響いた」と話すが、そんな作品でドラマ初主演を果たすことに対して当然プレッシャーはあった。
「役者としても人としてもまだまだ未熟な部分が多いので、自分としても『早いんじゃないか』と思ったりもしました。ただ、お話をいただいたからには、自分を信じてくれている方々の期待には『絶対に応えたい』と思っていたので、精いっぱいやらせていただきました」
主人公の江南孝明(通称・コナン)は元ミステリ研究会メンバーで、演じる奥さんいわく「とにかく好奇心が強く、知的欲求に素直すぎる、一直線に進んでいく真っすぐな子」だ。