アウディ、2033年のエンジン車廃止は “需要” 次第 EV延期も視野? 「柔軟に対応」とCEO発言
EV需要に柔軟に対応
ドイツの自動車メーカーであるアウディAGは、2033年までに内燃エンジン車を段階的に廃止する計画だが、EV(電気自動車)の需要変動に応じて「柔軟」に対応していく姿勢を見せている。 【写真】中身がまったく違う次世代EV、アウディから登場【アウディQ6 eトロン写真で見る】 (27枚) EV需要の成長鈍化を受け、複数の自動車メーカーがEVへの移行計画を縮小または延期している。しかし、アウディのゲルノート・デルナーCEOは「自動車の未来がEVであることに疑いの余地はない」と述べ、最終的な電動化目標は変わらないとした。 アウディは今年、大規模な新製品展開を開始する。新型電動SUVのQ6 eトロンを皮切りに、2024年から2025年にかけてEVと内燃エンジン車の約20のモデルを発売する予定だ。 今年後半には、EVのA6 eトロン、内燃エンジン車のA4(A5に名称変更予定)、Q5が登場する。 アウディは、2026年までに「すべての主要セグメント」にEVを導入することを目標とし、2033年までにEV以外の販売を段階的に廃止する。 デルナーCEOは年次記者会見で、「eモビリティに全面的にコミットしている」としながらも、将来の計画においては「両利き」でなければならないと述べ、プラグインハイブリッド車(PHEV)の重要性を協調した。 「アウディはEV移行期において、バッテリーEVとクリーンで効率的な内燃エンジン、プラグインハイブリッドの各パワートレインを組み合わせて展開しており、今後もそうしていくつもりです」 「ポートフォリオ全体を刷新し、非常に柔軟な態勢を整えています」 「計画では、2026年に最後の内燃エンジンとPHEVのワールドプレミアを行い、2033年に内燃エンジン車を段階的に廃止する予定です。しかし、浮き沈みに対しても柔軟に対応できます」
ジェームス・アトウッド(執筆) 林汰久也(翻訳)