【青春のCM美女に聞く】遠山景織子(南アルプスの天然水)「街で『天然水だ!』と声をかけられて」
サントリー「南アルプスの天然水」の初代CMガールを務めたのは遠山景織子。雄大かつ静謐な大自然の中で、透明感あふれる彼女の存在感は際立っていた。1992年当時の思い出を本人に聞いた。 【関連写真】『不適切にもほどがある!』第8話に出演した遠山景織子 ーーCMが放送された92年、17歳当時のことを覚えている? 遠山 ロケ地は山梨県で富士山のすぐそばでした。2月の撮影で、とにかく寒かったのを覚えています。極寒の中でお水を飲むのは大変で、今でもあの時の絵コンテを持っています。 ーー現場の雰囲気は? 遠山 共演した東海大野球部の人たちとお話ししたり、スタッフも交えてポラロイド写真を撮ったり、和気あいあいでした。 ーーCMで印象に残っているシーンは? 遠山 とにかく山道をたくさん走りました。冷蔵庫の扉をお尻でバーンと閉めるシーンでは、年頃の純な気持ちを誤魔化すような茶目っ気が出せたかなと。あれは現場のみんなでイメージを作って挑みました。 ーーCMでは男子学生との淡い恋が描かれている。余談ですが、当時、プライベートでは? 遠山 中学生の時、好きな男の子とお手紙交換をしていました。紙を四つ折りにして、それを相手に渡すみたいな。ラブレターみたいなものだったのかな。直接言えないことをノートに書いて渡して、一緒には帰るけど手はつながないみたいな。すごくピュアでしたよ(笑)。 ーー話を戻して、CMの反響は? 遠山 街で「あっ、天然水だ!」って声をかけられました。電車で吊り革につかまっていたら、前に座っている人に「天然水っ!」と言われたことも(笑)。照れくさいので、笑うしかなかったですけど。 ーーCM出演してから自分の中での変化は? 遠山 感情を出すのが難しかったのですが、テイクを重ねていくうちにリラックスできるようになった。でも自分自身が求めるものもどんどん大きくなって、すんなりいかない。その葛藤もいいなと思って、あのCMがきっかけで女優を目指すことになりました。