宮本慎也氏、近年の「投高打低」に私見 ボールに関する現場の声を紹介も打者の力量アップ求める
元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が公式YouTube「解体慎書」を更新し、NPBの「投高打低」について私見を述べた。 今季は開幕当初から、「ボールが飛びにくい」などの声が現場からあがった。4月に日本野球機構(NPB)の森事務局長は「反発係数は範囲内にあるのは確認できている。目標値に近いところ」と話しており、ボールの影響はないとしていた。 ただ近年は投手のレベルが飛躍的に向上。今季の総本塁打数は昨季より275本減少、3割打者もソフトバンク近藤、DeNAオースティン、ヤクルトのサンタナの3人のみ。宮本氏は「ミズノが作っているので、かなりの確率で(ボールの質が)そろえられる。ただ他のチームは打球速度、角度は一緒で、4メートルくらい飛距離が短くなってるとは言っていた」と、現場の声を紹介した。 今季は中日の高橋宏が9月途中まで防御率0点台を記録。宮本氏は「投高打低は明らかですよね。球速が上がってますから。高橋宏斗はまだ良くなりそうだもんね」と、若き右腕を評価した。 来季も「投高打低」が続くとした上で、「いまだにヘッドを立てて返せっていう指導をプロ野球の練習でやっている以上、僕はそんなに打てないと思う。球速が上がれば上がるほどラインに入れて。そのインパクトを迎えるにはどうしたらいいか、打球速度を上げるにはどうしたらいいかって追求していけば絶対こう(ヘッドを立てて返す)ならないと思う」と動画を締めくくった。