【都内は初】楽天、無人配送サービスを開始 自動配送ロボで近隣店舗の商品配送
実際のサービスの利用イメージは?
<信号は遠隔操作、歩行者を検知して自動停止> 利用者は専用サイトから好きな商品を選択し、最短30分から最長6日先までの15分ごとの枠から配達時間を指定する。注文完了後、スタッフが自動配送ロボットに商品積み込み、配達を開始する。 自動配送ロボットは人が随行せずに自動走行および遠隔操作で公道を通り、配達する。交差点では、遠隔操作者が信号機の状況を見て、通行を指示する。 歩行者が自走配送ロボットの直前を横切ると、歩行者を検知し、自動で停止する。 商品が指定の場所に到着すると、利用者は自動音声電話とSMSにより通知される暗証番号を機体の操作パネルに入力することで、商品を受け取ることができる。 <Cartken Inc.の機体を三菱電機のグループ会社が調整> 今回のサービスで使用する機体はCartken Inc.が開発し、三菱電機のグループ会社であるメルコモビリティーソリューションズが今回のサービス向けに調整したもの。 「Model C」という型番で、前後左右に遠隔監視用のカメラ、前方に3つの障害物検知用のカメラを設置している。機体サイズは長さ71 cm × 幅45.5cm × 高さ120cm。視認性確保のための旗を付けている。積載容量は約24L、最高速度は 5.4km/h。 機体は高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した自動走行機能や衝突回避機能を備えており、一般社団法人ロボットデリバリー協会の安全基準に基づく審査にも合格している。 楽天も独自にロボット配送の専用サイトや配送管理システムを開発・構築しており、複数台同時運行のロボット配送におけるオペレーションを最適化し、顧客に便利で快適なサービスを提供する。 今回のサービスでは、自動配送ロボットを2台使用する。利用状況に応じて稼働台数を増やす可能性もある。 牛嶋氏は、「海外では、ロボットの機体の空いているスペースを広告枠として活用する事例があり、今回は試しに『楽天モバイル』のサービス紹介を入れている。(ピンクの機体は)住民から『かわいい』とご好評いただいている」と話す。
日本ネット経済新聞