「虚偽通報でXアカウント凍結された」稲村氏側が告訴状 兵庫知事選
兵庫県知事選に立候補して落選した稲村和美氏の後援会は22日、公式のX(旧ツイッター)アカウントが選挙期間中、選挙活動の妨害を目的とした虚偽の通報で2度にわたり凍結された疑いがあるとして、県警に被疑者不詳で偽計業務妨害容疑で告訴状を提出した。 後援会「ともにつくる兵庫みらいの会」共同世話人の津久井進弁護士が同日、県庁で会見し、発表した。後援会のXアカウントは選挙期間中の5日に運用を始めたが、6日に凍結。急きょ別のアカウントを12日に開設したが、約1時間後に凍結された。Xに解除を申し立てたところ、最初のアカウントは投開票日前日の16日に利用可能になったが、その間の投稿はできなかったという。 津久井氏は「『強烈な身体的脅迫についての報告』といった不正な通報が組織的に行われ、凍結された疑いがある」と話し、「選挙が正しく行われるためには、正しい情報が流通することが大前提。今回の選挙をきちんと検証する必要がある」としている。 また、後援会は22日、被疑者不詳で公職選挙法違反(虚偽事項公表など)の疑いで県警に告発状も提出した。選挙期間中にX上で「外国人参政権を進めている」など事実と異なる投稿が、稲村氏が9日に公式ウェブサイトで否定した後も、稲村氏を当選させない目的で行われた疑いがある、などとしている。(島脇健史)
朝日新聞社