ポール・マッカートニー写真展がやってくる ビートルズ旋風、内側から激写
元ザ・ビートルズのポール・マッカートニー(82)が撮った貴重な写真を集めた展覧会が、英米に続いて日本に上陸する。ビートルズ旋風が吹き荒れた頃、その〝台風の目〟だったポールにしか撮れない写真の数々が、60年たって明らかにされる。 【写真】油断した表情をさらすジョン・レノン ■身の回りやメンバー250点 この展覧会は「ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~」(フジテレビなど主催)で、7月から東京で、10月から大阪で開催される。 当時、ビートルズの一員だったポールが、63年12月から64年2月までの約3カ月間に、身の回りやメンバーを撮った写真約250点を展示する。初プリントのカットもある。 ビートルズは62年10月に英国でデビューし、20世紀の音楽の歴史を変えた4人組ロックバンド。最大の市場、米国での公演を熱狂のうちに成功させ、ポップミュージックの頂点に駆け上がったのが64年2月だった。 つまり、この展覧会のポールの写真は、まさに吹き荒れるビートルズ旋風の様子を内側から撮影したものといえる。だから、非常に貴重なのだ。 アサヒペンタックスの一眼レフフィルムカメラにモノクロフィルムを入れたポールは、自分たちにカメラを向ける報道陣や、ビートルズをどこまでも追いかけてくるファン、そしてバンド仲間の故ジョン・レノン、故ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター(83)の楽屋姿を撮った。 米国公演終了後、ビートルズはマイアミビーチで2日間の休暇を楽しみ、このとき初めてポールはカラーフィルムを装塡した。青い空と海、黄色い水着など、色彩豊かな写真は写真展のアクセントにもなっている。 ■ロンドン→NY→東京 写真展は昨年6月、英ロンドンの肖像専門美術館「ナショナル・ポートレート・ギャラリー(NPG)」の改装後のこけら落としとして開催され、話題になり、今年5月から、米ニューヨークのブルックリン美術館でも開かれている。 フジテレビは、令和2年にNPGの「KING&QUEEN展」を日本へ持ってきた関係で打診された。