ポール・マッカートニー写真展がやってくる ビートルズ旋風、内側から激写
フジテレビの担当者、中尾歩さんによると、写真のプリントや額装の過程で、素材の色や質感などについてロンドン側と細かくやりとりしながら準備を進めているという。
「ポールが被写体の写真展と勘違いされることもありますが、被写体側のポールが撮った歴史的な瞬間を目撃できる写真展です」と中尾さんは強調する。
ポールも「ビートルズの内側という、ユニークで特権的なアングルから撮影し、歴史的、文化的記録として振り返ることができるのが、とてもうれしい」とコメントしている。
■ポールならではの写真
1965年に日本人で初めてザ・ビートルズを撮影したカメラマン、長谷部宏(こう)さん(94)は、「ポールでしか撮れない写真であることに、大きな価値がある。ジョンの自然な笑顔を撮れたのもポールだからこそでしょう」と話す。
実は、長谷部さんは「ポールがカメラ持って写真を撮っていたら、僕は絶対にその姿を撮っていたはずだが、写真に興味があるそぶりはなかった」と驚いている。あるいは、ポールのカメラ熱は64年2月で冷めてしまったのか…。
「被写体としてのポールはポーズを取ったり、笑ってくれたり、協力的だった」と長谷部さん。ポールの亡くなった元妻、リンダはカメラマンとしても知られ、「年末になると自分が撮ったポールの写真などを使ってカレンダーを作り、送ってくれた」と長谷部さんは懐かしそうに思い出す。(石井健)
■「ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~」
7月19日~9月24日、東京シティビュー(港区)で。前売り券は一般2600円、学生1800円、子供(4歳~中学生)1000円。10月12日~令和7年1月5日には、グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ(大阪市北区)で開催予定。