「イワシの舞う島」と呼ばれた古里、かつての活気取り戻すには…観光案内所を整備した30歳の挑戦
観光案内所が入る建物は、水揚げされたサバやイワシなどの加工業者でつくる協同組合が所有していた。後継者不足と漁獲量の減少のため、同組合は昨年7月に閉鎖。今回、NPO法人の活動に賛同し、建物を無償譲渡することにした。
組合長を務めていた高木茂成さん(66)は「20年ほど前までは漁業に力があったが島はどこか閉鎖的だった。観光案内所ができたのは若者たちの危機感があったから。よくぞ立ち上がってくれた」と話す。
将来は宿泊施設の整備も見据える清田さん。「1000人が島を訪れたら、そのうちの1人でも島に住んでもらえることがゴール。観光案内所は第一歩に過ぎない」と夢を語った。(尾谷謙一郎)
海・山巡るツアーでファン増加狙う
しまうら未来開発プロジェクトでは、当面は海や山を巡るツアーを開催し、観光客と島民との交流を進めながら島のファンを増やしていく。その第1弾として、島周辺をクルージングする「海ツアー」や遠見場山をトレッキングする「山ツアー」を開催している。定員は2~8人で料金は1人4000円。このほか島を1周するツアー(最大定員14人)も行っている。問い合わせは観光案内所(070・4449・9312)へ。