救急用薬剤「アドレナリン」消防司令補が出動中に一時紛失…6日間気づかず点検怠ったとして懲戒処分
大牟田市消防本部(福岡県)は5日、救急用薬剤「アドレナリン」を一時紛失し、点検を怠ったとして、同本部警防課の消防司令補の男性を同日付で戒告の懲戒処分にした。
発表によると、救急救命士でもある消防司令補は10月23日夜、アドレナリン容器(1ミリ・リットル入り)3本を収納したポーチをウエストバッグに入れて、急病者の搬送に出動。その際、ポーチを落とした。
消防司令補はその後も出勤していたが、始業時と退勤時の点検を怠っていたため、紛失に気付いたのは29日だった。搬送した急病者の家人に確認したところ、急病者方の近くの溝でポーチを見つけ保管していたことが分かった。未使用の状態で回収したという。
桑畑実・消防長は「今後は再発防止を徹底し、信頼回復に向け業務に精励していく」とおわびした。