大人も子供も 災害時少しでも不安を減らすための備えを 専門家に聞く「日常に取り入れたい防災」 震度6弱の地震から1カ月【愛媛発】
大災害が起きた時どのように行動すればいいか、日頃から常に意識しておくことは大人も子供も大切だ。環境によってどのような行動を心がけるといいのか?子供を守るために日頃からできることは?防災の専門家に聞いていく。 【画像】日常に取り入れたい「コツコツ防災」
防災専門家がバッグに常備しているもの
長年、松山市の消防職員として勤務し、現在は愛媛大学大学院で防災教育などに取り組んでいる芝大輔准教授。 防災の専門家でもある芝さんが普段使っているバッグを見せてもらうと、防災グッズの数々が入っている。 ・モバイルバッテリー ・いろいろな電源コード ・固めるトイレ ・ウェットティッシュ ・アルミブランケット(保温シート・サバイバルシート) ・笛とライトがついているペン ・日用品セット(タオル、歯ブラシ、シャンプー、マスク) ・チョコレート 普段使っているバッグには、常にこうした防災グッズを入れているという。 愛媛大学大学院 地域レジリエンス学環・芝大輔准教授: 笛はいざというときに、もしかして声が出ない状況とか助けてもらうために必要になったりしますね 「防災を日常に取り入れる」、その意識を持つことも大切な備えのひとつだ。
古い家屋の場合、外に逃げるのはいつ?
続いては、「南海トラフ」が起きた際の行動について聞いていく。基本的には「揺れが起こってすぐに飛び出さないようにしましょう」ということが通例としてあるというが、家が古い場合、1度目の揺れが収まったあと、外に逃げるべきなのか?それとも、家の中の安全な場所にいるべきなのだろうか? 愛媛大学大学院 地域レジリエンス学環・芝大輔 准教授: 家が古いというのがわかっていて耐震性が疑われるような建物の場合には、そこに長くいるよりも外に出た方がいいかもしれない 芝さんによると、能登半島地震の時も1分程度揺れ、約20秒~30秒で古い建物から崩れていったという。1回目の地震で大丈夫だったとしても、2度3度揺れると崩れてしまう可能性が高くなる。 なるべくなら家。古くて倒壊の心配があるというのであれば、避難所なり安全なところに移動した方がいいということだ。