愛知・こどもの日 アーケードいっぱいの「こいのぼり」
『一番はじめは一の宮~』の数え歌で一度は耳にしたことのある、「一の宮」。一の宮とは、その地域においてもっとも格式の高い神社を指し、愛知県尾張地方においては一宮市にある真清田(ますみだ)神社といわれ、同市名の由来となっている。そんな一宮市の主要駅であるJR尾張一宮・名鉄一宮駅から真清田神社へと続く本町商店街アーケードではこの時期恒例の「こいのぼり」が今年も飾りつけられ、写真撮影をする家族の姿が見られるなど道行く人の目を楽しませている。
地域活性化に700匹のこいのぼり泳ぐ
約500メートルの長さのアーケード下に、寄付などによって集められた約700匹のコイが泳ぎ、市民や近隣市県の人々に親しまれている。 そもそも、なぜこのような形で飾るようになったのだろうか? 一宮市本町商店街会長の中川さんは「平成8年に地域が活性化されるよう願って始まりました。今年で20回目の開催になります」と話す。 ここ、一宮市は繊維産業、特に「毛織物の尾州」とも呼ばれるほどに毛織物の産地として知られる土地で、毎年7月下旬には「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」が盛大に行われる。4日間に渡り、七夕まつりの行事が盛大に行われ、鮮やかな七夕の飾り付けで彩られる同アーケード。鯉のぼりの飾り付けもその姿を彷彿させる。 通りには、市内の幼稚園、保育園児たちが塗った手作りの鯉のぼりも飾られており、自転車で訪れていた60代の女性は、「孫が幼稚園で作った鯉のぼりを見に来ました。上手に色を塗れていて、成長したなぁと感慨深いです」と顔をほころばせていた。自分が作った鯉のぼりを見つけ誇らしげに説明するこどもと、その姿をカメラに収める家族の姿も見られた。同所での鯉のぼりの飾り付けは6日まで見られる。