世界最古のバイクの公道レース「マン島TTレース」が今年も開催 2024年5月27日から
2024年も開催、伝統の公道レース
現存する世界最古のバイクの公道レース、「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が2024年5月27日から2週間の日程で始まります。 【画像】マン島TTレースの模様を画像で見る(11枚)
TTレースの前身のイベントは1904年に開催され、モーターサイクルだけの公道レースとしては1907年から始まりました。「TT」は「ツーリスト・トロフィー」の略で、当初はまだ一般に普及していなかった自動車や2輪車の性能を実証する目的と、マン島への観光誘致の目玉として開催されていました。 じつは、TTレースは世界グランプリ(現在のMotoGP)の初開催の地でもあります。それまでの歴史や運営の実績から選ばれ、1949年から1976年までは世界選手権シリーズの一戦でもありました。 世界グランプリシリーズを外れてからは、公道仕様の改造車クラス「TT-F1」クラスが設定され、これが後の「スーパーバイク(WSBK)」選手権シリーズにつながっていきました。
会期は予選から決勝まで、合わせて約2週間あります。公道レースなので限られた時間しかコースとして使えないことに加えて、1周60kmという長大なコースとなっているためです。 また、生配信での視聴者数獲得や短期間の観戦客を獲得する狙いがあり、昨年から大幅に日程が変更されました。 コロナ禍以前までは長年、土曜日から開始して日曜日は教会礼拝のために走行はなし。決勝ウィークは土・月・水・金の1日おきという日程でした。 2023年から月曜日開始で日曜日の午後からの走行も法律を改正してできるようになり、決勝は「土・日」「火・水」「金・土」という2日開催+1日休息日(予備日)というものに変更されました。
2024年も昨年の日程を踏襲し、2週間のレースウイーク前半の予選が5月27日(月)から31日(金)まで5日間、後半の決勝レースは6月1日(土)から8日(土)まで、3日(月)と6日(木)のレストデイ(休息日)を挟んで全6日間の日数で行なわれます。 予選ウイークの1日目は、初参加のニューカマーによる先導走行から始まり(昨年同様)、午前中は計測なしのプラクティス(練習走行)、午後からクオリファイ(予選)となります。 決勝レースは6月1日(土)のスーパースポーツTTレース1とサイドカーTTレース1から始まり、スーパーバイクTTとシニアTT、スーパーストックTT、スーパーツインTTの5クラスが2レースずつ、合計10レースが開催されます。