10代の頃からずっと付き合っている生理。昔学校で教わったけど、大人になった今は教えてくれる人や当たり前のように話せる人は多くはいません。「私の生理は正常？」「将来、妊娠できる？」など毎月悩みが尽きない生理と、これを機に向き合ってみませんか？

月一の向き合い方は人それぞれ...私の生理は正しい生理？

引用元：CLASSY.

経血量が多かったり生理痛が全くなかったり…人それぞれ生理の悩みはバラバラ。「私の生理って問題ない？」をMET BEAUTY CLINIC院長・福山千代子先生に聞きました。 ＼私達、悩んでいます／ ・A子（33歳・商社）未婚、ピル服用 PMSがひどく、集中力の低下や便秘に悩みあり。生理が重い月と軽い月があり、どちらの卵巣が悪いのではと気になっている。 ・B子（27歳・フリーランス）未婚、ピル未服用 生理痛やPMSに悩んだことはないが、茶色い経血が出るのが少し心配。低用量ピルにメリットを感じたら挑戦してみたい。 ・C子（27歳・IT関連）既婚、ピル服用 高校時代から重い生理痛に悩まされ、社会人になったときから低用量ピルを服用。妊娠を希望したときのピルの止め時が知りたい。

【読者座談会】月一の生理、どう向き合ってる？

先生：生理の悩みはありますか？ A子：私は生理前の便秘と生理中の集中力の低下に悩まされています。 先生：黄体ホルモンの影響で腸での水分吸収が増えたり、腸の動きが低下して起こっているので、水分や食物繊維をたくさん取ってください。集中力の低下に関して、A子さんはピル服用中で経血量も少ないとのことですが、貧血によるものの可能性もあります。鉄分を多く含んだ食事やビタミンBの摂取をおすすめします。 B子：私は経血が茶色くて心配で…。 先生：経血はある程度の量が溜まってから排出されるので、時間がかかると酸化して茶色くなります。おりものと混ざって乳血色なこともあります。どちらも前後に鮮血が出ていれば正常ですよ。 C子：低用量ピルを飲んでいて経血が少ないので茶色いことが多いけど、正常だったんですね。私は生理中にカフェインを摂取していいか知りたいです。 先生：カフェインは冷えの原因になるので控えてください。アルコールも回りやすいので避けましょう。 A子：生理が重い月と軽い月があるので、どちらかの卵巣が悪いのか心配です。 先生：よく聞く症状なのですが、検査してどちらかが悪いということはほとんどありません。必ず左右交互に排卵しているわけでもありませんから。他に要因があると思いますよ。 A子：なるほど、間違った思い込みをしていました…！ B子：生理前にニキビができたり、肌荒れするのもPMSですか？ 先生：PMSです。排卵後に分泌される黄体ホルモンが皮脂の分泌を増やすため、ニキビができやすくなります。低用量ピルを飲むのが効果的で、先に出たPMS症状や生理痛なども緩和されます。 B子：低用量ピルも鎮痛剤も、母に「できたら飲まないで」と言われていて。服用することに漠然と不安があります…。 A子：低用量ピルって快適だよ！ C子：私は高校生の頃から生理痛がひどく、大学生のときは鎮痛剤を飲んでも寝込むくらい辛くて。社会人になってからPMSも出たので、婦人科に行き低用量ピルを処方してもらいました。これなしでは無理っていうくらい私も快適です！ 先生：CLASSY.読者さんを対象にしたアンケートでは、1/3の方が服用しています。服用していない人の中には、B子さんのように親に止められることも多いようです。日本では1999年に低用量ピルが医療として承認されたので、なじみがある世代とない世代の狭間で差が出ますね。 B子：先生からメリットとデメリットを教えてもらいたいです。 先生：メリットは、排卵を抑えるので避妊できる、周期的になるので生理が来る日がわかる、経血量が減ること。また、排卵により卵巣の被膜を傷つけることがないため、卵巣癌のリスクを低下させることができます。デメリットは不正出血、吐き気、胸が張る、頭痛、腹痛が表れる場合はありますが3カ月以内に減少または治まります。血栓症のリスクはわずかですが高まるので、診察してからの処方になります。 B子：私は生理の悩みは少ないですが、経血量が減るのは魅力的に思えます！ A子：夜用のナプキンを使うことはなくなるよ！でも、飲み忘れると不正出血が起きるから、子宮に影響がありそうで、そこが不安…。 先生：飲み忘れによる不正出血自体は心配しなくて大丈夫。体への影響はありませんよ。 C子：それを聞いて私も安心しました！でも、低用量ピルで快適にはなりましたが、まだPMSが完全には良くなりません。低用量ピルが合っていないのか、体が悪くなっているのか、心配…。 先生：PMSはまだ解明されていないことが多く、低用量ピルで改善できるのは50％程度。併用してレコーディングすることで症状の出る時期を把握したり、漢方の併用で対応するのがとても効果的ですよ。 C子：改善しないのは自分の体のせいじゃなかったんですね。よかった。 A子：妊娠を望んだときは、いつ服用を止めるといいんですか？ 先生：望んだときに止めれば大丈夫。止めて次の排卵から妊娠できるので避妊期間を設ける必要はありません。まだ低用量ピルで不妊になると思っている人がいますが全くの誤解です。 B子：服用した期間分、卵巣や卵子が若くいられるというのは本当ですか？ 先生：それも誤解！排卵しないので卵巣に残ったままだと勘違いするようですが、古くなった卵子はアポトーシスといい、破壊されてしまいます。高齢出産でも大丈夫とは思わず、適した年齢で妊娠を考えてく。低用量ピルに限らず生理やPMSに関して間違って理解している人が本当に多いんです。困ったことがあれば、正しい知識を持った婦人科医に相談してくださいね。