松本純元国家公安委員長、次期衆院選に不出馬 麻生太郎氏の側近
衆院選神奈川1区に自民党から出馬し、落選した松本純元国家公安委員長(74)は22日、次期衆院選に出馬しない考えを党県連幹部に伝えた。麻生太郎党最高顧問の側近として知られる松本氏は、毎日新聞の取材に「そろそろ後進に道を譲る時期を迎えた。次の世代を育てる余力を残し、責任を果たしたい」と述べた。 薬剤師の松本氏は横浜市議を経て、1996年の衆院選で初当選し、当選7回。麻生内閣で官房副長官、安倍晋三内閣で国家公安委員長を歴任した。 コロナ禍の緊急事態宣言で、政府が不要不急の外出自粛を呼びかけるさなかの2021年1月、東京・銀座のクラブ訪問が発覚して自民を離党。無所属で出馬した同年10月の衆院選で落選し、復党して臨んだ先月の衆院選でも議席奪還はかなわなかった。 松本氏は、日本薬剤師連盟特別参与に就いており、「自民党をしっかりさせるために(裏方として)政治活動は続けたい。薬不足の問題にも取り組みたい」と語った。【蓬田正志】