【卓球】早田ひな「オリンピックって舞台はステキだな」銅メダル獲得の裏で韓国選手がみせた振る舞いに思い
パリ五輪の卓球競技報告会が都内で行われ、早田ひな選手がシングルスメダル決定戦での相手の振る舞いに「オリンピックって舞台はステキだな」と振り返りました。 【画像】指ハートをする早田ひな選手 卓球女子団体は、4大会連続メダルとなる銀メダル獲得。早田選手はシングルスで銅メダルをつかみました。 大会で印象に残ったことを聞かれ、16歳の張本美和選手は“準決勝のドイツ戦”と答えます。団体戦の2試合目で敗れた張本選手は、2勝1敗で迎えた第4試合でチームを決勝に導く勝利。「今までにないくらいのメンタル。すごく苦しくて切り替えられずにいましたが、平野美宇選手や早田選手にこえをかけていただいたおかげで最後まで戦うことができた。あの試合が一番心に残っている」と語りました。 平野選手は、シングルス準々決勝で戦った韓国のシン・ユビン選手との試合。ゲームカウント0-3から追いつきますが、最後は11-13の大接戦で落としました。「普段なら諦めてしまうところ」と話しますが、し烈なシングルス代表の選考レースを勝ち抜いたことを思い返し、「絶対に最後まで諦めることなくやりたい気持ちで3-3まで追いついた。負けてしまい悔しかったんですけれど、後悔のない試合ができて一番印象に残っている」と振り返りました。 早田選手は、シングルス銅メダルをかけたシン・ユビン選手との3位決定戦。左腕のケガを抱え一時は出場辞退も危ぶまれていましたが、ゲームカウント4-2で勝利。メダルを決めた後はコートに泣き崩れた早田選手を4位でメダルを逃したシン・ユビン選手が笑顔で抱擁し、健闘をたたえあう姿がありました。 24歳の早田選手にとっては4歳下となる韓国の若きエースの行動に「これまであまり交流がなかったんですけれど、シン・ユビン選手も腕を痛めていて満身創痍の中で2人ともプレーしていて、ああやって抱擁してきてくれて本当にうれしかったですし、オリンピックって舞台はステキだなって思いました」と振り返りました。