「世界が内向き」自民幹事長 トランプ政権警戒で日中接近 石破総理9日東南アジアへ
1月中の訪米を見送った石破茂総理大臣は、9日から外遊先として、中国との関係を重視する東南アジアの2カ国を回ります。近づくトランプ政権誕生を前に、中国との関係改善を進めています。 【画像】トランプ政権に身構える中国「危機感感じる」 日本に接近
■トランプ政権警戒で日中接近
8日夜、官邸を後にした石破総理。翌日に控える外遊を前にかなりの疲労感がうかがえます。 アメリカのトランプ次期大統領の就任が20日に迫っていますが、就任前の訪米は見送り、2月で調整しています。自民党内からは次のような声も上がっています。 自民党 森山裕幹事長 「世界が内向きになりつつある。内向きのチャンピオンは、まもなく就任するトランプ次期大統領。非常に方向性が気になる」 石破総理が9日から4日間の日程で今年初の外遊先として向かうのはマレーシアとインドネシアです。両国とも中国との経済関係を重視しているとされています。 そして、中国に対してビザ緩和を決めた日本。共に歩み寄っているように見えますが、裏には中国の思惑もあるといいます。 テレビ朝日 政治部 官邸キャップ 千々岩森生記者 「中国からするとトランプ政権が今月20日からスタートするため、本当に身構えています。危機感をもっています。中国に対してトランプ氏がまた高い関税をかけてくることを非常に気にしていて。とにかくトランプ政権開始前に、他国との関係は良好にしておくというのが中国の去年からの外交戦略」 一方、日本のアメリカ外交については、難しいかじ取りが待ち受けています。 千々岩記者 「どこかで中国と握れる場面では、習近平主席と手を組む時期がくるかもしれない。米中が急激に蜜月になって日本が置いてけぼりになる可能性も、トランプ外交というのは、はらんでいると思う。米中関係を慎重にみながら、どのタイミングで日本がどう動けば国益を最大化できるかは慎重にみていかないといけない」 (「グッド!モーニング」2025年1月9日放送分より)
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