独ZEW景気期待指数が低下、現況4年半ぶり低水準 米大統領選影響
[ベルリン 12日 ロイター] - 欧州経済センター(ZEW)が12日発表した11月のドイツ景気期待指数は7.4と、10月の13.1から低下した。 米大統領選でトランプ前大統領が勝利したことやドイツの連立政権が崩壊したことで先行き不透明感が強まっている。ロイターがまとめた市場予想は13.0だった。 ZEWのワムバッハ所長は「現在の調査では経済センチメントが悪化している。米大統領選の結果が主因である可能性が高い」とした上で「調査期間の最後の数日では、ドイツの経済見通しが総選挙を控えて改善するとの楽観的な声も聞かれた」と述べた。 現況指数は10月のマイナス86.9からマイナス91.4に低下、コロナ禍だった2020年5月以来の低水準となった。ロイターがまとめた市場予想はマイナス85.9だった。 ハウク・アウフホイザー・ランペのアレクサンダー・クルーガー氏は、新政権誕生の見通しは再び信頼できる経済政策への期待につながっているとの見方を示した。 調査は4ー11日にアナリスト152人を対象に実施した。