【広島】新井監督「OBのみなさんがあって、今がある」球団創設1万試合で白星
<日本生命セ・パ交流戦:西武0-5広島>◇13日◇ベルーナドーム 広島新井貴浩監督(47)が、球団創設から公式戦1万試合の節目を白星で飾った。野間が欠場する中、開幕から続ける全員野球で13安打5得点。援護を背に先発九里も9回は志願の続投で熱投130球の2安打完封。投打もがっちりかみ合って、交流戦4カード目の勝ち越しを決めた。 「ひとつひとつ積み上げて来られたOBのみなさんがあって、今がある。歴史を感じますし、感謝したい。記念の試合が白星になって、OBの方々、昔からのファンの方も喜んでくれているのではないでしょうか」 球団史に新たな1勝を積み重ねた。それでもまだ通算戦績は4654勝4965敗381分け。負け越している戦績にも、新井監督は「逆境に立ち向かうのが、カープという球団だからね」と戦後復興の象徴でもあった球団の歩みに胸を張る。広島は、はい上がって強くなってきた。 連勝ストップから一夜明けた、この日もそうだ。4回の先制点は、末包のヘッドスライディングでもぎ取った内野安打から始まった。無死満塁から2死満塁となっても、9番矢野がフルカウントから西武ボーのチェンジアップに食らいついて中前にはじき返した。7回は4月30日阪神戦以来の先発となった松山と、途中出場の大盛の適時打で3点を加えた。新井監督は「今日はスタートで行った選手も、あとから行った選手もみんな頑張ってくれて、うちらしい全員野球でいい1日だったなと思います」とうなずいた。首位をがっちりキープ。交流戦は残り3試合、広島はこれからも、ただ前を向いて突き進んで行く。【前原淳】