実家が農家なので大量に「野菜」を送ってくれますが、食べきれない分は「安価で売ろう」と思います。問題ないですよね?
実家が農家で、シーズンになると野菜が大量に送られてくるという方もいるのではないでしょうか。ありがたいと感じる一方で、多すぎて食べきれず、いつも処分に困ってしまう方も多いはずです。 そこで本記事では、農家の実家が送ってくれる野菜を販売していいのかについて解説します。また、野菜の販売方法の例についてもご紹介します。
野菜を仕入れて販売する場合は保健所への届け出が必要
生産者などから仕入れた野菜を販売する場合は「野菜果物販売業」の届け出が必要です。また、届け出を行う際は「食品衛生責任者」の資格も必要になります。 つまり、農家である実家から送ってもらった野菜を販売したいのであれば、食品衛生責任者を取得したうえで、保健所への届け出が必要です。 ちなみに、食品衛生責任者は、全国の食品衛生協会が開催する「食品衛生責任者養成講習会(有料)」を受講することで取得できます。なお、基本的には指定の会場での受講ですが、地域によってはeラーニングによる講習会を開催している場合もあります。詳しくはお住まいの食品衛生協会に問い合わせてみるといいでしょう。 また、野菜果物販売業は、お住まいの地域を管轄する保健所に届け出します。こちらは費用はかからず、オンラインでも手続きできるため、比較的手軽にできるでしょう。
野菜を販売する方法
野菜を販売するための手続きを無事に終えた後は、どのように販売するのかを考えなければなりません。本章では、野菜を販売する方法の例を二つご紹介します。 ■ネットで販売する 近年人気を集めている野菜の販売方法が、ネット販売です。 ネット販売を始めるのに許可は必要ないため、誰でもすぐに始められます。また、多くの場合ネットショップの立ち上げは無料でできるため、初期費用も必要ありません。 ただし、集客しなければ誰にも見つけてもらえない可能性がある点や、梱包作業などが必要になる点はデメリットといえるでしょう。 また、ネット販売では梱包資材や送料、ネットショップに支払う手数料といった経費が発生します。経費を考慮したうえで価格設定をしなければ、赤字になってしまう可能性もあるでしょう。 ■無人販売 もし、自身が所有する土地内に販売できるスペースがあるならば、無人販売という方法もあります。 無人販売であれば、開店時の野菜を並べて、なくなれば補充もしくは販売終了になるため、大きな手間がかからないのがメリットです。 ただし、無人である以上、盗難に遭うリスクがあります。野菜の盗難だけでなく、売り上げが盗まれてしまう可能性もある点は考慮しておかなければなりません。