残り21秒で制した首位攻防戦。二度の2点ビハインドから追いついた“小宮山流”戦術論「どこに優位性があるか。そのためになにをするか」|フットサル
とにかく相手を観察していた
●バルドラール浦安|石田健太郎 ──試合を振り返って。 今日の試合は勝てたことがすべてだったと思います。最近の試合は立ち上がりが良くなく、今日も先に失点してしまったので、最初に出ている5人がもっと修正しないといけません。内容としては、まだまだですが、今シーズンにはあまりない展開のなかで勝ち切れたことは良かったし、いろんな勝ち方ができることを実感しています。 ──前回、町田と対戦した時との違いは? ホームの時は、相手が試合開始直後に一人退場したので、先制できて流れがこっちにきたと思います。今日は逆に相手が先にPKを取ったので、嫌な感じがしていました。 自分たちのやりたいことを貫くか、相手に合わせるかは難しくて、今日は相手に合わせすぎたかなと思っています。監督からも「単調なプレーになると、プレスに引っかかってしまう」と言われていましたが、緊張なのか雰囲気なのか、みんないつもと違うプレーを選択していました。 ただ前回と比べると、大きくなにかが変わったわけではなく、どちらが先に点を取ったかが、前の試合との大きな違いだったかなと思います。 ──追いかける展開の時に、なにを考えていましたか? 考えていたことは、どうしたら点を取れるかです。自分はとにかく相手を観察していました。 戦術的なことでいうと、第1ピリオドよりも相手のプレスが遅くなっていたのは明らかでした。プレスの掛け方は自分たちと似ているところがありますし、そうなると紅白戦でやっている時の感じでやりやすくなりました。 あとは、イゴールへのプレスの掛け方を相手が少し変えてきたのかなとプレーしていて思ったので、そこはもう少し味方に伝えられたら良かったかなとは思います。でもセットプレーからもゴールを取れましたし、第2ピリオドでは、自分たちがやりたいことが全部できたかなという印象です。 ──二度追いかける展開になり、チームとして崩れてもおかしくない状況で、浦安が踏ん張れた理由は? 理由はいっぱいあると思いますが、試合に出ていない選手が、ベンチに帰ると必ず声をかけてくれることはうれしいですし、すごくチームのためになっていると感じます。自分たちはプレーしていると、イライラしてベンチに帰ってきてしまうことがあるので、そこで声をかけてくれることは、チームにとってプラスでしかありません。出ている選手だけでなく、全員で戦えているなと思います。でももっと全員が競争して、もっと強いチームになれるし、なると思っています。