「頼んでいるけど来てくれない」一時孤立した被災地で今も続く停電・断水 能登半島地震から半年
石川県構造物解体協会 中谷和浩さん 「空き地なのかよく分からないところに全部流れている。それは公費解体じゃないですよねと言われるし、僕もやっぱりそうだなと思う。どういう扱いをすればいいか。2か月前に同じ話題でえらい人たち(国)に相談したんですけど、いまだに結論出ていなかったので僕たちでは答えは出せないですね」 ■「話し相手いないと…」奪われた日常はいつ戻るのか 一方、半年が経った今も電気も水も無い西保地区。いつかまた、孤立してしまうのでは。住民はいまも不安を抱えています。 住民 「道路もね今のところほら、崖崩れとか険しいがいね。なんかあった場合ね、もし病気したりけが人が出た場合雨が降って、大雨でも降れば土砂崩れで孤立してしまうがいね。やっぱりその心配もあるし」 3月に2次避難先から戻って以降、集落で暮らし続ける小橋さん。生まれ育ったふるさとを愛する気持ちは変わりませんが、仮設住宅に移る決断をしました。 小橋敏雄さん 「海があるから良い、さっぱりするここに来れば。空気が違う。自分の生まれたところだから本当はここがいいけど、人間がいないから寂しくてダメ。1人か2人話し開いておらんと、頭おかしなるわ」 奪われた日常はいつ戻ってくるのか。あの日から半年が経った今も答えは見つかっていません。
北陸放送