『おむすび』菅生新樹&松平健の佇まいに涙腺崩壊 ギャル第2形態で「再びの神戸編」開幕
『おむすび』「再びの神戸編」が開幕
震災の爪痕は一見もう残っていないように思えるが、復興はまだ終わっていない。結もかつて住んでいた場所を目にしただけで、あの日の記憶が蘇り、一瞬たじろぐ。そんな結の心の陰りを一瞬にしてさらっていったのが、整体院の福田(岡嶋秀昭)、テーラー店主の高橋(内場勝則)、総菜屋からパン屋に転身した美佐江(キムラ緑子)ら商店街の人々だ。彼らの関西らしいノリと勢いで物語は一気にパッと明るくなる。だけど、陽気に見える彼らにも私たちが知らないだけで笑えるようになるまで色んな苦労があり、今でも胸がちくっと痛む瞬間はあるだろう。 結を心配する聖人も震災後、みんなを置いて神戸を離れたことに未だ罪悪感を抱いており、「商店街のために少しでも貢献したい」と前のめりになっている。建物は元どおりになっても、震災の傷はそれぞれの心に残っている。大切な誰かを亡くした人はなおさらだろう。理髪店の前でふらりと足を止めた孝雄(緒形直人)は、娘・真紀(大島美優)の死からまだ立ち直れていないように見えた。 今週から「2007年 再びの神戸」編が幕を開け、6歳まで生まれ育った神戸で、栄養士を目指す結の新たな歩みが始まる。
苫とり子