【バスケ】W杯の赤字大幅減、6・5億→2・7億で着地見込みに チケット収入増など要因
昨夏に沖縄などで開催されたバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)の国内決算が、約2億6800万円の赤字で着地する見込みとなった。1年前は約6億4500万円の赤字見込みだった。チケット料収入の増加などにより、赤字幅が大幅に圧縮された。日本協会内に設置された大会組織委員会が、12日に公表した。 同組織委の中村彰久事務局長は、円安の影響がなければ黒字で終えられた可能性もあったと言及。「ファンの反響も想像以上に大きく、収入にも結びつけられた。いい形で終えることができた」と語った。準備期間を含めた約4年の総収入が約35億1200万円、総支出は約37億8000万円だった。 沖縄会場での総来場者は全20試合で12万5000人以上。日本戦以外のチケット販売も好調で、約14億8000万円の売り上げがあったという。 日本協会の23年度の決算も公表された。約6億3000万円の大規模赤字予算が一転、約2億1100万円の黒字で着地見込みに。渡辺信治事務総長は、W杯開催による赤字幅の減少に加え、日本代表戦や天皇杯のチケット売り上げが好調だったことなどを、黒字転換できた要因とした。正味財産は約14億8000万円となる見込み。 24年度の予算は約3億円の赤字で組まれる。