ディアマンテジム期待の高倉日向がデビュー2連勝 初の判定決着に「気持ちが焦ってしまった」
「ボクシング・女子6回戦」(24日、堺市金岡公園体育館) 大阪・浪速高時代に全国高校選抜を制した日本女子フライ級5位の高倉日向(20)=ディアマンテ=がプロ2戦目に臨み、ナタナン・サギアムチット(タイ)に3-0(59-55、60-54、60-54)の判定で勝ち、2連勝を飾った。 高倉はディアマンテジムの創設期に入会し、中学時代にアンダージュニア(UJ)ボクシング王座決定戦、ジュニアチャンピオンズリーグ(JCL)&アンダージュニア(UJ)統一王座決定戦で全国統一王者となり、大阪・浪速高校時代には21年に全国高校選抜の女子フライ級で優勝するなど、アマチュアで活躍。高校卒業後は将来を見据えて看護学校への受験を選び、一度は競技を退いたが、学校との文武両道を掲げた上でプロ転向。4月のデビュー戦を初回KOで飾り、プロ生活をスタートした。 2戦目も初回からワンツーを好打するなど、着実にポイントを重ねた。相手のクリンチワークに倒し切ることはできなかったが、完勝で2勝目を挙げた。「前回、1回KOして今回もみんなの期待に応えたいと思っているうちにラウンドが進んでいき、どうしようかと気持ちが焦ってしまった。今日は全然ダメでした。改めて(世界王者になった野上)奈々会長のすごさを感じました。来年は(看護学校の)実習等があるので、今までのようにボクシング中心にできないけど、やっぱりチャンピオンになりたい。今回の試合をいい経験にして、また頑張っていきたい」と活躍を誓った。野上真司オーナーは「デビュー戦で最高の結果を出して、今回も意気込んでいたが、初めてラウンドを重ねて、気持ちが焦り出した。これがキャリアだと思う。毎回良い試合をするのは難しい。その中でしっかり勝ちを拾いながら力をつけていくことが大事。最終回は少しらしさも見えたので、また今後につなげていければ」と期待した。 また、フェザー級6回戦では、ディアマンテジムのプロ第1号選手の中逵友太がA級昇格をかけて、中塚貴大(JBスポーツ)と対戦したが、0-2(57-57、56-58、55-59)の判定負け。中逵は「体のキレも悪くなかったし、調子が悪いわけでもなかった。自分としては相手のパンチも見えていたし、自分のパンチがヒットしていたので、(ペースを)つかんでいると思っていたが、セコンドからもっと仕掛けろと言われ、そんなに見栄えが悪いのかと焦った。今はよくわかりません」とコメントした。