【写真：Getty Images】

　ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手の影響は単なる統計にとどまらず、謙虚な姿勢により多くの人々から尊敬される存在となっており、米野球の水準を高めたと、スペイン紙『マルカ』が報じている。 【写真】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング 　大谷は2018年にロサンゼルス・エンゼルスでメジャー挑戦を始めると、これまでの7シーズンで数多くの新記録を樹立してきた。エンゼルス時代にはダブル規定到達した初の選手となり、ドジャースでは史上初の50本塁打50盗塁を達成し、指名打者（DH）に専念した選手としては初のシーズンMVPを獲得。GOAT（史上最高選手）、ユニコーン、スーパースターなど様々な名称で称賛されることが多いが、驕り昂るような振る舞いをしたことは一度もない。 　同紙はタイトルに「大谷がドジャースに日本文化をもたらし、米野球の水準を高めた」とつけ、「大谷の影響は単なる統計にとどまらない。彼は世界中のファンの心をつかみ、あらゆるチームの選手から尊敬を集めている。彼の比類ないスポーツマンシップと相手に対する敬意は口コミで広まり、彼の野球に対する姿勢は幅広い称賛を集めている。MLBの選手、将来のスター選手に新たな基準を設けた」と評価している。 　畏敬の念について、同紙は「日本文化の最も象徴的な事柄の一つだ。それは他者に対する深い尊敬を表すもので、謙虚さ、年長者への敬意、権威と環境の両方への敬意が高く評価される日本の礼儀作法と伝統の中核をなすものである」と説明した上で「最初は、スポーツという競争の世界でこのような振る舞いを珍しいと感じた人もいるかもしれない。しかし、彼は毎試合一貫してそれを実践することで、対戦相手にも同じように敬意を持って対応することを促した。これは小さいながらも意味のある伝統を作ることにつながり、フィールドでの激しい競争にもかかわらず、温かさと相互尊重の感覚を育んでいる」と報じ、大谷の人間力がメジャーリーグを変えたとの見解を示した。